調査会社のアイ・ティ・アール(ITR、内山悟志代表取締役)は、7月27日、国内33社のベンダーを対象に実施したエンタープライズ・サービス・バス(ESB)動向調査の結果を発表した。

 国内ESB市場の2009年度出荷金額は、前年比4.4%減の19億5000万円。IT投資抑制の影響と、プログレスの売り上げが減少したことが要因としている。ただし10年度はプラスに転じ、前年比8.7%増を見込んでいる。

 ベンダー別シェアでは、首位が「WebSphere Enterprise Service Bus」をもつ日本IBM(33.3%)。2位はプログレス(15.9%)が入ったが、米本社がIONA Technologiesを買収し、09年度に日本法人も統合したことで、販売体制の改変に伴う一時的な販売の停滞が起き、シェアを減少させた。3位は同数値でNECとオラクル、富士通(10.3%)、6位には日立製作所(9.2%)と続いた。

 ITRの生熊清司・シニア・アナリストは、「クラウドコンピューティングの時代を迎え、社内システムとパブリック・クラウドとの連携、異なるパブリック・クラウド間の連携が必要なケースや、パートナー企業がもつシステムとの連携も重要性が増している。ESBは、既存資産を有効活用しながら、クラウドや社外システムとの接続を行う現実的なソリューションとして、今後利用が拡大していくだろう」と読んでいる。

国内ESB市場ベンダーシェア(2009年度・出荷金額ベース)