IBMビジネスコンサルティングサービスの椎木茂社長は、「IBMでは、Lotus、DB2、Tivoli、Rational、 Web Sphereといった5つのミドルウェア製品を活用し、設計、開発、配置、監視といった4つの観点からSOA技術基盤を確立。その後、共通プラットフォームによるサービスの実装、さらにアセットによるサービスの流通および再利用といった形へと進化させてきた。それが今は、業種の枠を越えたバリューネットによるビジネス連携へと広がっており、金融SOAコミュニティーはそれを実現した最先端の取り組みといえるもの」としている。
IBMでは、業界ごとにSOAソリューションの提供に加え、BPMの観点からのSOA導入に乗り出す考えで、業界特化型のSOAソリューションとして、保険業界や医療分野向け共通サービス「CBS(Composite Business Services)」や中堅企業向けSOAソリューションであるMEGA-Frame、業務プロセスモデルのテンプレートなどをパッケージ化して提供。また、IBM BPM Suiteを2種類のパッケージとして2008年第2四半期(4-6月)までに発売する予定であるほか、プロセスを可視化し、IT化するためのBPMメソドロジー、WebSphere Business Services Fabricなどの提供に加え、今後は、ビジネス・イベント処理、ビジネス・インテリジェンスとの融合、BPMなどとの連動も加速する。
ビジネス・イベント処理では、08年1月に買収したAptSoft社の製品をベースに、新製品としてWebSphere Business Eventsを提供。08年度後半には、製造業向けのソリューションであるePLM/PDIFを、日本においても提供する計画を明らかにした。