エントリーバックアップに適したRDX(Removable Disk Exchange system)をワールドワイドでの普及に取り組む非営利団体「RDXストレージアライアンス」が、日本市場でも活動を開始した。日本語に対応した会員向けコミュニティサイトを立ち上げたほか、このほどRDX関連ビジネスに関心をもつベンダーを対象に、RDXのメリットをアピールする説明会を開催。日本市場でRDXが拡大する可能性を探っている。

エグゼクティブ・ディレクターの
カール・チェン氏
 RDXは、カートリッジ化することでサーバーへの着脱を可能にしており、持ち運びできるローエンドのバックアップデバイスと位置づけられる。USB接続でファイルをドラッグ&ドロップしてバックアップすることが可能なほか、約1mの高さから落としても壊れにくく、塵埃に強いきょう体、高速バックアップなどが特徴。価格がリーズナブルであることも売りだ。「簡単な操作」「高耐久性」「高信頼性」「低価格」であることを訴求しており、テープ装置とHDD(ハードディスクドライブ)装置の両方のメリットを兼ね揃えたデバイスとされている。SMB(中堅・中小企業)に最適なエントリーバックアップとしてワールドワイドでは導入が進んでいる状況だ。

 「ワールドワイドでは、マーケットが拡大している。今年は、昨年と比べ1.5倍以上のマーケットサイズになる見込みがある」と、RDXストレージアライアンスでエグゼクティブ・ディレクターを務めるカール・チェン氏は力説する。ある調査会社によれば、ワールドワイドでの市場規模は2010年に2億1400万ドル。2013年には4億2700万ドルと、今年の2倍以上に膨れ上がるとの予測がある。

 一方、日本では「マーケットが立ち上がったばかりということで、現段階ではまだ規模は小さい」と認識。ワールドワイド全体の5%程度という。ただ、テープや紙などでデータを物理的に保管しておくケースが多いことや、SMBの数が多いといった点などで、「日本は大きな可能性をもっているマーケットだ」と断言している。

 日本市場でベンダーの事業拡大を見据え、RDXストレージアライアンスではライセンスメーカーをはじめとして、サーバーメーカーやバックアップソフトメーカー、SIerなどに対して有益な情報を提供するための場を設けた。「ワールドワイドの導入事例を話したところ、参加企業は少なからず事業拡大の可能性を認識したのではないか」とみている。また、日本語対応のコミュニティサイトを提供開始。日本の市場規模については、「近くワールドワイド全体の10%に達する。将来的には15%程度までは高まる」と期待している。(佐相彰彦)