携帯電話向けソフト開発のITベンチャーであるりーふねっと(岡丈詞社長/CEO)では、Flashを用いたモバイルサイトの制作エンジンソフト「Dynamic UIシリーズ」の大手ユーザー企業向け販売が好調に推移している。全日本空輸(ANA)や日本経済新聞デジタルメディアなどが自社のモバイルサイトで採用するなど、このところユーザー企業数が増加している。この好調ぶりを受けて岡社長/CEOは、従来の直販だけでなく間接販売を強化する姿勢を示しており、直販と間接販売の両輪で拡販を目指す。

 りーふねっとは、2001年設立のITベンチャーで、モバイルサイト向けアプリケーションソフトやウェブサイト構築に強みをもつ。創業当時は、着メロサイト制作などが中心だったが、今の主力はFlashを活用したモバイルサイト開発やそのためのエンジンソフト「Dynamic UIシリーズ」の販売に移っている。Flashとは、モバイルサイトで文字や静止画に加えて、動画や音声を組み合わせたコンテンツのことで、「最近、大手企業を中心にニーズが高まっている」(岡社長/CEO)という。

 同社は、5年前にFlashに着目してエンジンソフトを開発し、大手企業を中心ターゲットとして直販を主体に販売してきた。「ここ2~3年でユーザー企業からの引き合いが急増している」(岡社長/CEO)という。全日本空輸(ANA)が飛行機の座席予約機能などをもつモバイルサイトで活用しているほか、日本経済新聞デジタルメディアが、新聞・雑誌の記事や企業情報の閲覧サービス「日経テレコン21」のモバイルサイト版で採用。これまでに約100社に納入した実績がある。Flashを搭載したウェブサイトは表示速度が遅くなる傾向があるが、「『Dynamic UIシリーズ』は、通常のウェブコンテンツと同じ速度で表示できる」(同)のが強みになっている。 

「日経テレコン21」のモバイルサイトで採用されている

ANAのモバイルサイトでの飛行機の座席予約機能は、りーふねっとの技術が活用されている

 需要の高まりを受け、岡社長/CEOは従来の直販に加えて、ウェブサイト制作会社などと協業し、アライアンスを結んだ企業が「Dynamic UIシリーズ」を活用してもらえるように協業ビジネスを強化する構想をもっている。協業推進のためのスタッフを増強しており、間接的にユーザー企業を獲得できるようにする考えだ。(木村剛士)