ITホールディングスグループのTIS(藤宮宏章社長)は、次期主力データセンター(DC)のサービス開始に先立ち、3月3日に開所式を行った。DCは東京・品川区の御殿山に開設するもので、4月にサービスを開始する予定。式にはITホールディングスの岡本晋社長やTISの藤宮宏章社長、4月1日付けでTISとソラン、ユーフィットが合併して発足する新生TIS社長に内定している桑野徹・現TIS副社長らが出席し、テープカットを行った。

 御殿山DCは、約3000ラック規模の巨大DCで、延床面積は約2万m2を誇る。「最新鋭ハイスペック」「オンデマンド型サービスデリバリ」「環境配慮型エコロジー」をコンセプトに、TISのクラウドコンピューティング戦略のインフラ面での中核的基盤を担う。

写真手前からTISの桑野徹副社長、ITホールディングスの岡本晋社長。奥がTISの藤宮宏章社長

 御殿山DCの建設立案は、2008年春。その約半年後のリーマン・ショックの荒波に揉まれながらも、建設続行の経営判断は揺らがなかった。岡本社長は、直近のインタビューで「ライバルより半歩でも先に進むことが大切だ」と話しており、御殿山DCの開業によって、クラウドビジネスをはじめとするITサービスでリードできると自負する。

 ライバルの野村総合研究所(NRI)は、2012年度中に約200億円を投じて首都圏に5か所目の大型DCを開設する予定。新日鉄ソリューションズも、2012年初めに約120億円を投じて1300ラック相当のDCを立ち上げる。さらにリーマン・ショックは全治3年と予測されていたことから、今年、IT投資の本格的な回復のタイミングで他社よりも早くクラウド運用に耐えうる最新鋭のDCを建設することで、ビジネス拡大につなげる。

 御殿山DCは、設備・サービス一体型での企画、構築、営業の一環体制によって、開業5年目(2015年度)で、年間売上100億円を目指す。(安藤章司)