モバイル端末で動作が可能なRDBMSパッケージ「SQL Anywhere」を提供するアイエニウェア・ソリューションズ(早川典之社長)は、スマートフォン向けのソリューション展開を加速している。今年2月には他社との協業でMDM(モバイル・デバイス・マネジメント)サービスを発表。今夏日本でリリースする最新版「SQL Anywhere 12」では主要スマートフォンOSに対応する予定だ。

早川典之社長
 アイエニウェアは、「SQL Anywhere」の前身製品を含め、20年近くモバイル・データベース市場をけん引している。国内のガソリンスタンドのPOSの8~9割に同社のDBが採用されているだけでなく、会計パッケージなどにも組み込まれている、非常に息の長い製品だ。

 昨年からはAndroid端末が普及し始め、iPhoneをはじめとして、業務でも活用できるデバイスに進化してきた。米国本社では昨年、iOSなどに対応した「SQL Anywhere 12」をリリースした。日本でも今夏に投入する予定だ。最新版リリースに先駆けて、アイエニウェアは今年2月、認証サービスベンダー、サイバートラストとの協業を発表。アイエニウェアのMDM製品「Afaria(アフェーリア)」をベースにしたサービスを展開している。

 「Afaria」を展開するにあたって、同社は三つのシナリオで拡大を目指すという。一つ目は、早急にデバイスを管理したい企業に対してサイバートラストのサービスの利用を促す。二つ目が、「Afaria」をSaaSベンダーが組み合わせて提供することで、セキュリティを担保したかたちで提供するモデル。三つ目が、大企業が自社で運用するために「Afaria」を社内導入するモデルだ。早川社長は、「今期『Afaria』でライセンスの売り上げを2~3割程度上乗せできると考えている」と目標を語った。(鍋島蓉子)