シマンテック(河村浩明社長)は、企業向けエンドポイントセキュリティ製品の新版「Symantec Endpoint Protection(SEP)12」の提供を今年後半に開始すると発表。河村社長が、中堅・中小(SMB)市場の製品戦略を披露した。

 最新版の「SEP12」は防御力と軽快性を追求し、さらに仮想化環境に対する最適な保護を実現した製品。

 シマンテックは、2010年度(2011年3月期)の通期売上高で前年比4%増を達成。日本法人は、為替調整後の業績で上期前年同期比3%、下期前年同期比22%という高い成長をみせた。とくに下期が順調で、新規ライセンスは37%増。大企業向けの販売も好調だった。河村社長は「今年度はSMB市場でのシェアを大幅に拡大する」と述べた。

 同社は、「SEP12」とバックアップ/リカバリソフトウェア「Symantec System Recovery」、SaaS型セキュリティサービス「Symantec.Cloud」の3製品を中核に、BCP(事業継続計画)ソリューションとして中堅・中小向けに展開。ディストリビュータやリセラーが、クラウドとオンプレミスという二つの選択肢をエンドユーザーに提供できるようにする。

シマンテックの河村浩明社長

 発表会では、パートナーを代表して、大塚商会の片倉一幸専務、リコージャパンの窪田大介専務が挨拶した。

 大塚商会は、2002年からシマンテックのプラチナパートナーとして製品を販売。オンプレミスとオンサイトサポートを中心に提供している、いま、SMB市場では、クラウド、オンプレミス、オンサイトサポートのハイブリッドの需要が高まっており、同社のSMBクラウドユーザーは103万にまで拡大しているという。片倉専務は、「『SEP12』を中核としたクラウド、オンプレミスのハイブリッドな拡販戦略は、当社の戦略とマッチする」と、歓迎の意を表した。

大塚商会の片倉一幸専務

 一方、リコージャパンは、1994年のシマンテック日本法人設立当初から、15年以上のパートナー関係がある。窪田専務は「今年4月以降、シマンテックのセキュリティ製品が30%以上の成長をみせている。BCP、節電と並んで、事業継続への関心が高まっている」と市場を語った。

リコージャパンの窪田大介専務

 リコージャパンは、昨年7月に全国の地域販売会社を統合して発足。販売拠点315拠点、販売人員約10000人、サービス拠点383拠点、サポート人員約4000人を保有する。窪田専務は「シマンテックに期待するのは、レベルの高いソリューションのクラウドでの提供。当社が日本中の顧客に入り込み、隅から隅まで届ける『草の根クラウド』を展開することでエンドポイント製品を拡販したい」とコメントした。(鍋島蓉子)

左から、シマンテックの河村社長、大塚商会の片倉専務、リコージャパンの窪田専務、シマンテック マーケティング本部長の石崎健一郎氏