大手SIerのDTS(西田公一社長)は、BI(ビジネスインテリジェンス)ツール「データスタジオ@WEB Ver.2」を本格的に展開する。パートナーとのアライアンスを推進することで、今年度(2012年3月期)2億円の売り上げを目標としている。

石川暢彦部長
 DTSは2009年に「データスタジオ@WEB」の事業譲渡を受けて、昨年から本格的に営業に力を入れ始めた。直販と、内田洋行や日立電子サービスをはじめとするパートナー経由で販売。年商50億円以上の中小企業を中心に、350サイト、5万ユーザーへの導入実績をもつ。同社の新市場開発事業本部 新市場企画営業部長 兼 ビジネスソリューション部長の石川暢彦氏は「顧客からの引き合いが旺盛で、売り上げが倍々で伸びている」と好調ぶりを語る。ニーズの背景には、ユーザー企業の間では新たな商機につなぐためのBIツールを活用しようという動きが活発化している状況がある。ユーザー企業だけでなく、SIerからの問い合わせも多い。SIerでは、自社のコアパッケージをクラウド化し、分析機能を付加価値として提供することを検討する計画があるようだ。

 DTSは、ニーズの盛り上がりを捉えて、コアパッケージやサービスをもつISV、SIerなどとのアライアンスを加速。連携製品の開発や、OEM供給を拡大する。今年6月22日にはオービックビジネスコンサルタントの財務会計システム「勘定奉行i」に連携する帳票加工ソリューション「DaTaStudio Finder for 勘定奉行i」のダウンロード販売を開始した。「競合製品と比べて操作が簡単、安価で、他のシステムに付加価値として柔軟に組み込んだり、連携したりできるのが差異化点だ」(石川部長)と特徴を説明する。国産No.1の競合製品のシェアを奪うことにも意欲をみせる。BIは業種を問わずに活用できるツールなので、DTSでは「データスタジオ@WEB」について、SI案件掘り起こしを手助けする「ドアノックツール」としても販売を強化する方針だ。(鍋島蓉子)