埼玉県内の工業高校6校は、中学生向けにプログラミングを体験してもらう講習会を実施し、地元の中学生や保護者から好評を得ている。

 講習会を実施したのは全国情報技術教育研究会(全情研、金子正明会長=埼玉県立熊谷工業高等学校校長)に所属する熊谷工業、浦和工業、久喜工業、三郷工業技術、新座総合技術、越谷総合技術の6高校。主に情報技術科の教諭が講師を担当し、3日間の講習でプログラミングの楽しさを実感してもらう内容となっている。

 この講習会の目的について、全情研の金子会長は「地元の工業高校に来ていただき、パソコンや施設などを自分の目で見ることによって、情報技術科の雰囲気に触れてもらえます」と説明する。各校とも前年より参加人数が増加し、最も参加者の多かった浦和工業高校では「情報技術科の募集人員40名に対して30名近くが参加し、講習会初日の意識調査では参加者の約8割が同科への入学を希望していました」(金室紀夫教頭)。

 こうした成果は全国にも波及しつつある。北海道でも今年から中学生および高校1年生を対象に「U-16旭川プログラミングコンテスト」が開催されることになったが、これは全情研の高校プロコンや中学生向けのプログラミング講習会を参考にしたという。こうした成果をみても、未来のITエンジニアを発掘する役割を担う中学生向けのプログラミング講習会は非常に有意義といえるだろう。

左から旭川プロコン実行委員の下村幸広氏(北海道旭川工業高等学校・情報技術科教諭)、榊間公太君、BCN社長の奥田喜久男(NPO法人ITジュニア育成交流協会 副理事長)。下村先生は「旭川プロコンの手本は高校プロコンです」と断言する