ITホールディングスグループのTIS(桑野徹社長)は、日本オラクルの連結会計パッケージ「Oracle Hyperion Financial Management(Oracle HFM)」をベースに、コンサルティングからシステム設計・構築までを短期間・低コストで実現する「TIS制管一致連結会計ソリューション for HFM」を、4月1日に提供すると発表した。

 TISの中村知人・ITソリューションサービス本部ITソリューションサービス企画部グループマネジャーは、「IFRSの強制適用の延期後、グループ経営の高度化を狙って、効率化・効果創出型のアプローチへの転換を検討する企業が増えている」と指摘。経理のシェアード化やグローバル組織再編、経営指標の見直しなどの長期的視点に立つ効率化・効果創出型のアプローチが目立つようになったことを報告した。

TISの中村知人グループマネジャー

 「TIS制管一致連結会計ソリューション for HFM」は、TISが2010年から提供している「IFRS個別論点対応支援サービス」の第三弾となるIFRS連結会計ソリューション。「Oracle HFM」をベースに、グループ経営管理の高度化への取り組みを支援する「コンサルティングサービス」、今後の制度変更への継続対応を考慮しながらテンプレートを活用して効率的にシステムを構築する「システム構築サービス」の二つで構成する。

 コンサルティングサービスは、日本オラクルの「連結経営管理アセスメントサービス」と、TISの独自ノウハウである「IFRS導入方法論」の組み合わせで、連結会計対応上の課題解決を支援。TISの「IFRS導入方法論」は、監査法人の監修の下、豊富な事例をベースに開発・体系化した。影響調査を行うインタビューシートやシステム対応案のスコアリング評価シートなど、各種ツールを活用することで、短期間でIFRS対応方針の検討作業を可能にするという。

 システム構築サービスは、オラクルの連結会計パッケージ「Oracle HFM」の日本の制度連結対応を支援する短期導入ツール群の最新版であるJapan Starter Kit2(JSK2)をベースに、TISの制管一致対応システム構築の実績にもとづく知見とノウハウを活用した「システム対応テンプレート」を使い、IFRS対応のプロセス整備・システム導入を行う。

 「JSK2」を活用することで、資本連結や固定資産の未実現消去など、制度連結への対応を強化し、制度連結と管理連結の統合的なシステム構築や運用管理を効率化することができる。同時にTISの「システム対応テンプレート」を使用して、システムの導入費用低減や期間短縮を実現する。すでに「Oracle HFM」を利用している場合は、会計システムとの連携機能強化や運用費用削減につながる。

 日本オラクルの関屋剛・執行役員EPM/BI事業統括本部長は、TISとの提携の狙いについて、「TISは古くから当社のキーパートナー。HFM以外にも、データベースやミドルウェア、ERPの各種モジュールの販売、インプリメンテーションを手がけていただいている。手を組むことで、お客様が連結以外の会計やグローバル展開の相談をしやすくなる。連結のグループ経営を起点に、お客様のビジネスを支援する」と話した。

日本オラクルの関屋執行役員

 価格は、コンサルティングサービスが300万円(税別)から。システム構築サービスが2000万円(税別)からで、導入期間は5か月から。今後、海外や国内の主要ERPとのデータ連携機能強化や連結会計の効率化・高度化に向けた取り組みを通じ、5年間で30件への納入を目指す。(信澤健太)