ソフト開発のテンダ(小林謙社長)は、今年6月、中国でマニュアル作成ソフト「Dojo」の販売を本格的に開始する。同じく主力製品であるスマートフォン関連ソフト「クレイ」シリーズの中国展開も視野に入れるなど、「海外事業を本格的に立ち上げる」(吉村勇作専務)ことを考えている。「Dojo」に関して事前マーケティングを行ったところ、将来は国内を上回るビジネス規模に拡大する可能性があるとの分析結果を得ている。

吉村勇作専務
 「Dojo」は国内1600社余りに納入実績をもつ定番ソフトで、パソコンの操作を記録し、自動的にマニュアルを作成。IT操作教育やeラーニング用コンテンツ制作ツールとして幅広い支持を得ている。中国での事前マーケティングで、中国の大都市圏でも同様のニーズがあることがわかっており、「直販や販売代理店経由での販売体制を本格的に整備していく」(吉村専務)ことで拡販につなげる。

 スマートデバイス関連ソフトでは、スマートフォン向けCMS(コンテンツ管理システム)「Smart Krei(スマートクレイ)」と、ソーシャルアプリ開発パッケージサービス「Social Krei(ソーシャルクレイ)」などの中国展開を有力視している。クレイシリーズは、スマートフォン向けゲーム関連分野を重視した設計になっており、例えば「Smart Krei」はコンテンツ販売、「Social Krei」はソーシャルゲームに焦点を当てる。吉村専務は、「中国はスマートフォン向けゲーム市場が急成長している。日本のゲーム分野は世界的にみても実績があり、国際競争力を発揮しやすい」と、とくにゲーム分野で勝機があるとみる。

 テンダを中核事業会社とするテンダホールディングスは、中国への進出を見越した施策を着実に進めてきた。大連に開発拠点を設けるとともに、北京の営業体制の整備を進め、国内でも中国人スタッフの採用育成に取り組んできた。数年の間には、グループ全体の社員数のおよそ2割を中国人スタッフで占める勢いで推移しており、中国ビジネスをアジア進出の第1号成功事例にする構えだ。(安藤章司)