NTTコムウェア(海野忍社長)は、省電力を実現した排熱式データセンター(DC)のサービスを11月に開始する。社内クラウド・サービスから運用を開始し、順次サービスを拡大する。

 冷却装置を使うことなく、ICT機器から発生する熱を屋外に排熱する完全外気空調方式を採用。DC内の温度・湿度を最適に調整する空流制御や吸気温度40℃に対応した高性能なICT機器によって、空調消費電力をサーバー1台当たり数Wまで抑えられる。さらに、冷却装置が不要なことと、需要に応じて柔軟に設備を増設するモジュール方式を採用したことで、従来に比べて創設費と運用費を約45%削減する。

排熱式DCの外気空調モデル

 NTTコムウェアは、昨年11月から約1年間、排熱式DCの実証試験を実施。数値が1に近いほど効率がよいことを示すPUE(Power Usage Effectiveness)では、厳寒期や酷暑期でも1.02の数値を維持し、安定したサービスを提供できることを確認した。NTTコムウェアでは、これまで提供してきた「SmartCloudデータセンター」のPUE=1.3と比べて、サーバー1000台あたり年間で300tのCO2排出量の削減に相当すると説明している。

消費電力の比較(実証試験データ)

 今後は、排熱式DCの運用技術の継続的な改善を進め、ユーザーのICT機器を預かるハウジングへの対応を目指す。(真鍋武)