BCN(奥田喜久男社長)は、2月27日、「システム開発ベンダーのための競争力強化セミナー Vol.2」を大阪・梅田で開催した。日本IBM(マーティン・イェッター社長)が共催。会場には、約70人のシステム開発担当とソフトメーカーが集まり、熱心に耳を傾けた。

 BCNは、昨年からシステム開発ベンダーのビジネスに役立つ情報を提供するセミナーを、全国各地で開催している。第1回は、昨年10月、ビッグデータとクラウド、モバイルソリューションに活用するソフトウェアをテーマに名古屋で開催した。

 今回のテーマは「セキュリティ」と「スマートデバイス」。ユーザー企業が安定的に投資するセキュリティ製品・サービスと、普及が進むスマートデバイスに関連するソリューションのトレンドとユーザーの課題、ニーズに応えるソリューションを紹介した。

 セキュリティのセッションでは、最初にITマーケット調査のアイ・ティ・アール(ITR)の舘野真人シニア・アナリストが登壇。不正なプログラム・サービスの傾向や注目のテクノロジを紹介し、「今後、ネットワーク・トラフィックの可視化や仮想実行エンジン型のマルウェア対策、ルートキット検知、シングル・サインオンなどの技術が注目を集める」と予測した。

ITRの舘野真人氏

 続いて、日本IBMのソフトウェア事業セキュリティーシステムズ事業部の森秀樹主任ITスペシャリストが、IBMが提案する総合セキュリティソリューションを紹介した。

 森主任ITスペシャリストは、システムを安定・安全に運用するために重視する四つのポイントを紹介。「ひと」「データ」「アプリケーション」「インフラストラクチャ(ネットワーク・エンドポイント)」に関連するセキュリティ対策の必要性を説明し、各分野のソリューションの強みをわかりやすく説明した。紹介したソリューションは20種類以上で、IBMがもつセキュリティ製品・サービスの幅広さを印象づけた。

日本IBMの森秀樹主任ITスペシャリスト

 スマートデバイスについては、矢野経済研究所情報通信・金融事業部の土佐恒広コミュニケーションビジネスグループ長がスマートフォンとタブレット端末市場の動向を説明。法人向けのスマートデバイスは、製造業が他の業種に比べて導入意欲が高いほか、スマートデバイスを選定するときにユーザーが重視するポイントが「セキュリティ」「操作性」「機能性」であることなどを語った。

矢野経済研究所の土佐恒広コミュニケーションビジネスグループ長

 最後のセッションでは、日本IBMのソフトウェア事業Tivoli事業部の田宮薫氏がIBMのMDM(モバイル・デバイス・マネジメント)で、「IBM Endpoint Manager for Mobile Devices」の特徴を紹介した。

 定員を大幅に超える申込みがあり、会場は満員。大阪のSIerのスマートデバイスとセキュリティに対する関心の高さがうかがえた。

日本IBMの田宮薫氏

会場には約70人のSIerやソフト開発会社が詰めかけた