日商エレクトロニクスの子会社のエヌシーアイ(橋本晃秀社長)は、2012年12月に始めたクラウドサービス「ZETA Cloud」を、北海道石狩市のデータセンター(DC)でも稼働させる。すでに「ZETA Cloud」を提供する大阪のDCに加え、石狩も加えることで競争力を高める。

橋本晃秀 社長
 エヌシーアイは、ユーザー企業の情報システムの運用代行や監視サービスを得意にしており、最近はそのノウハウを生かしたクラウドサービスの充実を図っている。横浜市と大阪市、石狩市にDCを設置。大阪のDCを活用した「ZETA Cloud」を2012年12月に開始した。

 「ZETA Cloud」は、DCにユーザー企業のプライベートクラウドを構築・運用するサービスや、万が一、災害が起きた時に備えたバックアップ・リカバリサービスを提供している。「ZETA Cloud」は、これまで大阪のDCだけで提供していたが、今年7月に石狩市のDCでもサービスを提供することにした。今後横浜でのDCでも提供予定だ。

 橋本社長は「DCの立地を気にするユーザー企業が増えているなかにあって、複数のDCで均一のサービスを提供できることは『ZETA Cloud』の強みになる」としている。「ZETA Cloud」のユーザーは数十社で「機密性が高く、データの価値がビジネスを左右するユーザーがとくに多い。こうしたユーザーは、複数の地域にDCを設置することを求めることが多く、(石狩DCの稼働は)競争力を高めることにつながる」と話している。

 拡販に向けて、エヌシーアイは間接販売に力を入れる。橋本社長は「現在は直販と間接販売の比率が半々だが、今後は間接販売が全体の70~80%を占めるまでに高めていく」と説明。親会社の日商エレクトロニクスが最大の販売パートーナーだが、広くパートナーを募ってチャネル事業を伸ばすとしている。(木村剛士)