米CommVault社の日本法人であるコンボルトシステムズジャパン(大越大造社長)は、このほど3年ぶりにメジャーバージョンアップした主力製品であるデータ管理ソフトウェア基盤「CommVault Simpana10」の販売を開始すると発表した。モバイル端末からのアクセス環境などを強化して、大企業やサービスプロバイダなどへ拡販する。

大越大造
社長
 米CommVault社は、1996年の設立で、ニュージャージー州に本社を置くナスダック上場の大手ソフト会社。時価総額は約4000億円で、バックアップの世界市場で10%のシェアをもつ。今年に入ってデルに買収された日本クエスト・ソフトウェア元社長の大越氏が日本法人の社長に就任し、日本市場の開拓を本格化している。

 主力製品の「Simpana」は、分析、レプリケーション、バックアップ、アーカイブなどの機能が単一のデータ管理ソフトとして提供されているのが特徴。

 相次ぐ買収で得た製品を組み合わせて提供するシマンテックやCAなどのソリューションとは異なり、一貫して自社開発を推進している。

 発売した「Simpana10」は、オンプレミスとクラウド環境にある企業内データをモバイル端末からセキュアなアクセスを提供したり、クラウドサービスでの採用を促進したりするなど、ビッグデータの利用価値を高めるマネジメントとアクセスの機能を強化した。

 新機能では、バックアップとアーカイブのパフォーマンスを2倍に向上したほか、データ検索・分析・再利用を簡略化するアクセスを利用者向けに提供したり、大規模データセンター向けの新しい自動化機能を使用したマネージドサービス的な機能を追加。大越社長は「IT管理者だけでなく、企業の従業員全員が管理下にあるデータを再利用し、適切な意思決定と新たな価値を生み出す。バックアップデータなどを有効活用するセルフサービスができあがった」と、当初はクラウドサービス事業者や大企業向けに拡販する。

 第一弾としてNTTコミュニケーションズに提供した。(谷畑良胤)