台湾ATENインターナショナルの日本法人、ATENジャパン(劉維賢社長)が、3月13日、パートナー企業などを招いて都内のホテルで創立10周年祝賀会を開催した。ATENの社員は、女性がピンクのコサージュ、男性が赤いネクタイという装いで来場者を迎え、会場の華やかな雰囲気を盛り立てていた。

 ATENジャパンの設立は、2004年2月。2011年には南千住に自社ビルを購入するなど、主力製品であるKVMスイッチを中心に業務を拡大してきた。現在では、エンタープライズ向けハイエンドIT機器統合管理ソリューション「ALTUSEN(オルトセン)」、ビデオ関連機器「VanCryst(ヴァンクリスト)」、グリーンエネルギーソリューション「NRGence(エナージェンス)」、リチウムイオンバッテリ関連事業を加え、5つのブランドで事業を展開している。

 冒頭に登場したATENインターナショナルの陳尚仲会長は、ATENジャパンの設立時を思い起こして「設立の初期は厳しかった」と切り出した。そこを切り抜け、さらに「リーマンショック、東日本大震災をも乗り越えてきた」として、ATENジャパンとパートナー企業の健闘を称えた。そして、「外的環境は常に変わる。みんなと一丸となって、さらなる黄金の10年へ」と呼びかけた。 
 

ATENインターナショナル 陳 尚仲会長

 続いて御年88歳のATENインターナショナルの陳錦堂名誉会長が、東日本大震災で他国に先駆け支援に動いた台湾に対し、日本人が恩返しをしてくれているというエピソードを取り上げ、「ATENジャパンは、小さいながらも台湾と日本の架け橋になりたい」と日本語で語った。

ATENインターナショナル 陳 錦堂 名誉会長

 乾杯の後は威勢のいい和太鼓「破魔」のステージで、会場の空気は一変。希望者がステージに上がって和太鼓をたたく参加企画もあり、祝賀ムードを盛り上げた。祝辞の指名を受けたプリンストンの中出敏弥社長は、「ATENジャパンの設立前からATEN製品を扱ってきた。この先の10年も、さらに貢献していきたい」と述べた。

10年後のATEN社員を演じた企画部 栗田正人部長

 ATENジャパンの「現在と未来」を語るコーナーで「現在」を担当した辻智之取締役は、現在の事業や導入事例などを紹介し、今後への意気込みを「成功の反対は失敗ではなく、何も変わらないということ。常に新しいものを求め、変化を求め、新しいことにチャレンジしていきたい」と語った。

 「未来」は、10年後のATENジャパンと交信するという設定で、社員によるお芝居で描かれた。最初の交信では、バラ色の10年後を迎えたATENジャパンの様子が伝えられる。ところが、それを知ってしまった別の10年後のATENジャパンは、最悪の状況になっている。その教訓から「自分の気持ちで一歩を踏み出し、栄光の扉を開いてほしい」というメッセージが未来から伝えられた。

 

ATENジャパン 劉 維賢 社長

 最後に、劉社長は「10年前は右も左もわからず、困難の連続だった。10周年を迎えられたことを感謝したい」と挨拶し、祝賀会を締めくくった。(畔上文昭)