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EIZO プロ向け液晶モニタを拡販 差異化で2ケタ成長を狙う

2014/07/17 18:49

週刊BCN 2014年07月14日vol.1538掲載

 EIZO(実盛祥隆社長)は、クリエイティブ関連など、液晶モニタを特定の用途で使う顧客を増やす施策を展開する。厳密な色管理ができるカラーマネジメント液晶モニタ「ColorEdge」シリーズをベースに、グラフィックスのニーズへの対応で他社と差異化することで、今年度(2015年3月期)、「Color Edge」の売り上げで2ケタ成長を狙う。

平野充
次長
 「ColorEdge」は、独自開発の制御ICチップでモニタ画面の表示を調整。専用のカラーマネジメントソフトウェア「ColorNavigator 6」によって、モニタの表示環境を常に最適な状態に維持するなど、忠実な色再現と快適な作業環境にこだわったプロフェッショナル向けのシリーズだ。アプローチをかけているのは、CG(コンピュータ・グラフィックス)やアニメーションの映像制作、画像処理、デザイン、製版・印刷、プロフォトグラファーなど。平野充・営業1部次長兼パートナー営業課長兼グラフィックス法人営業課長は、「特定用途に強いSIerなどとパートナーシップを組んで、新規顧客を開拓している」という。

 一般オフィス用途向けにも、パソコンやソフトと組み合わせて液晶モニタを提供しているが、平野次長は「伸びてはいるが、他社との差異化が難しく、価格で勝負せざるを得ない状況だ」と漏らす。価格競争に関しては、外資系メーカーが攻勢をかけてきており「消耗戦を強いられている」という。

 そこで、まずは強みであるクリエイティブ分野での知名度をさらに上げて、「当社の液晶モニタが他社よりも高品質であることを認識していただき、一般オフィス向けでも、価格より質を認めてもらえる土台をつくる」という戦略を採る。一般オフィス向けにはブルーライトをカットした「Paperモード」や、画面のちらつきを和らげる「EyeCare調光方式」などを搭載した「FlexScan EVシリーズ」を提供し、「目にやさしい」「疲れない」などを訴えて拡販している。(佐相彰彦)
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外部リンク

EIZO=http://www.eizo.co.jp/