【上海発】中国ローカルISVの上海鴻翼数字計算機網絡(龍凌雲総経理)は、ECM(エンタープライズコンテンツ管理)ソリューション「edoc2」のクラウド版の提供を10月に開始する。

 「edoc2」は、ERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客管理システム)などに格納しているデータベースの構造化データだけでなく、Microsoft Officeや動画などの非構造化データも一元管理できるECMソリューション。2000年に発売し、これまで約1200社に納入した。操作性にすぐれ、ユーザーは閲覧するデータを瞬時に検索できるほか、「AutoCAD」専用のdwgファイルなども、専用ソフトをインストールすることなく閲覧できる。データの閲覧・配布・ダウンロードに権限を設定するセキュリティ機能も搭載している。

 龍総経理は、「edoc2」の強みについて、「他社のECMソリューションに比べて、ドキュメントデータの収集・管理にすぐれている」と説明。上海鴻翼数字計算機網絡は、PFUやキヤノン、東芝、コニカミノルタといった事務機メーカーと協業しており、各社のスキャナやOCR(光学式文字認識システム)から取り込んだ紙媒体のデジタルデータを「edoc2」で集中管理することができる。

 クラウド版は、マイクロソフトのMicrosoft Azureから提供。中国では、企業データをすべてパブリッククラウドで保管する企業は多くないとみて、プライベートクラウドと組み合わせたハイブリッド型での提案に力を注ぐ。「edoc2」は直販比率が65%だが、今後は連携ソリューションを提供するSIerやISVとの協業ビジネスを拡大していく。

 上海鴻翼数字計算機網絡の13年度(13年12月期)の売上高は約5000万元。売上高は毎年30~40%増のペースで拡大している。龍総経理は「今後は売上高の10%程度をクラウド版で稼いでいきたい」と語った。(上海支局 真鍋武)

龍凌雲総経理