ソフト開発のテクノクラフト(新潟市、栂坂昌業社長)は、主力商材の幼稚園業務支援型クラウドサービス「コミュニケーション&なび」の販売強化に乗り出す。サービスのメニューのなかから人気サービスを切り出して、幼稚園が導入しやすいようにするとともに、販売面ではキヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)との連携をより一段と強化し、拡販に取り組む。

 「コミュニケーション&なび」は、「名簿」や「出欠」「メール配信」「写真プリント」「送迎バス運行」「絵本」などを管理する業務モジュールが集合体。今回は、とりわけ人気の高い「メール」「出欠」「バス運行」をパッケージプランとして切り出し、月額2万1800円と割安で利用できるようにした。

「コミュニケーション&なび」のサービスメニュー

 全国の幼稚園は直近で約1万3000園、園児は約160万人で、少子化などの原因で緩やかに減少傾向にある。一方、保育所は数や利用者数は右肩上がりの傾向にある。テクノクラフトの木村紗矢香氏は、「幼稚園の経営者には、よりよいサービスによって利用者を増やす施策が求められる」と指摘する。

テクノクラフトの木村紗矢香氏(左)とキヤノンS&Sの村田久氏

 内閣府は、2016年をめどに都道府県知事が認定する「認定こども園」の普及や給付金の創設、制度の充実を目指す「子ども・子育て支援新制度」の施行を予定している。こうした国の後押しもあって、幼稚園のIT投資が増えることが期待されていることから、テクノクラフトと「コミュニケーション&なび」のトップセラーであるキヤノンS&Sは販促活動を一段と強化する。

 「コミュニケーション&なび」は、2011年の発売からこれまで全国約130施設に納入しており、うち9割をIT投資意欲の高い幼稚園が占める。約7割を販売してきたキヤノンS&Sのクラウドビジネス企画課の村田久氏は、「当面は全国約2900施設あるとみられる園児数200人以上の大規模幼稚園をメインターゲットにする」として、2015年3月までに新たに50施設への販売を目指す。(安藤章司)