テンダ(小林謙社長)は、ビジネス版グループチャットサービス「Gring(グリン)」の提供を開始した。LINEをはじめとするコンシューマ向けSNSのグループチャット機能が、シャドーITとしてビジネス利用されるケースが増えていることを踏まえ、ビジネス用途に適したセキュリティや使い勝手を実現したサービスを開発したという。林貢正・取締役は、「モバイル関連ソフトのノウハウには自信があるし、モバイル向けコンテンツの運用実績も豊富。安心して利用していただけるサービスになった」と、Gringの仕上がりに手応えを感じている。

Gringのインターフェース(イメージ)

 Gringは、ウェブブラウザ、iPhoneアプリ、Androidアプリ経由でアクセスできるため、パソコン、タブレット端末、スマートフォンなど、多様な端末で使うことができる。また、一つのIDとパスワードで複数の端末にログインすることも可能だ。

 ユーザー向けの機能としては、通知機能を充実させ、メッセージの受信をパソコン画面上に通知したり、スマートフォンにプッシュ通知できるようにしたほか、ビジネスシーンに特化したスタンプも用意し、コンシューマアプリのような感覚でスムーズなコミュニケーションができるように気を配った。さらに、メッセージにすぐに返信できないときに、返信忘れを防ぐためにクリッピングしたり、チャット相手からの依頼メッセージをTODOリスト化できるようにする機能も備えている。

 一方で、ビジネス向けのサービスらしく、管理者向けの機能も充実させた。ユーザーを一元管理できるのはもちろん、「数百人、数千人で利用することも想定し、権限付与も細かくできるようにした」(林取締役)という。社外のゲストユーザーも、管理者の権限で招待できる。また、利用分析機能もあり、社内のコミュニケーションを活性化させるための施策立案に役立てることもできそうだ。

 先行するチャットワークの類似サービス「ChatWork」を競合として意識しているが、林取締役は「通知機能のグループ分けや返信し忘れ防止機能、管理者側での外部招待者の管理機能などは、Gringにしかない」と、競争力に自信をみせる。料金は1ライセンス248円(税別)/月で、今後1年間で7万ライセンスの販売を目指す。将来的には、Gringを核にして、CRMやワークフロー、スケジュール管理など、さまざまな情報系のアプリケーションを連携させて使うことができるプラットフォームを構築していく考えだ。(本多和幸)