ラリタン・ジャパンは、6月9日、データセンターのラック内のサーバーやストレージなどの機器に、電源を供給するインテリジェントPDU(電源タップ)の最新シリーズとして「PX3」を発表した。最上位モデル「PX3-5000シリーズ」を、6月22日に発売する。

 PX3は、1W単位での消費電力計測を可能とし、ラッチ型リレーの採用による省電力設計が特長で、現行製品のPX2シリーズと比較して、最上位モデルのPX3-5000シリーズでは、67%の省電力化を実現した。また、データセンターインフラの効率的で安全な運用管理を支援するための機能を拡張している。

 PX3-5000シリーズは、ラリタンのインテリジェントPDU製品の第3世代に当たる。ラッチ型リレーをインテリジェントPDUで採用しつつ、PDUの各コンセントへの通電をシーケンス制御できる設計で、一度に大量の電流が流れる突入電流を防ぐことができ、万一の電源障害からの復旧時にも安全性を確保する。また、コントローラー部分をホットスワップで脱着可能にしたことで、万一コントローラー部分が故障した場合でも、給電を止めずにコントローラー部の交換・修理が可能となった。

 クラウドプラットフォームや高密度に集約されたラック環境では、高温対応が重要な課題となっているため、今回のPX3シリーズでは、全モデルで60℃の最高動作温度に対応した。また、USBポートを従来の2ポートから3ポート(USB-A×2ポート、USB-B×1ポート)に増強したことで、カスケード接続、Webカメラ接続、USBメモリ接続による設定、USB機器の充電などがより柔軟に行えるようになった。このほか、PDUに搭載されているディスプレイをLCDカラーディスプレイにして見やすくし、サーキットブレーカー部分の形状を改良している。

 PX3-5000シリーズでは、入力電圧(V)、最大供給電流(A)、PDU形状、入力プラグ/出力コンセント形状などの違いにより全7モデルをラインアップ。価格はオープンで、市場想定価格は約10万円から。なお、今後の市場動向やユーザーの要望に応じて、「PX3-1000シリーズ」(PDUレベル電力計測)なども順次発売を予定している。