【北京発】セゾン情報システムズの中国現地法人である世存信息技術(上海)(張圃総経理)は、2014年度(14年12月期)に、中国国内でのパッケージソフト販売事業が初の黒字化を果たした。張総経理は、「15年度は、販売事業の売上高を昨年度比で2倍にする」との目標を掲げている。(真鍋武)

張圃
総経理
 世存信息技術(上海)は、もともとオフショア開発拠点として05年に設立されたが、11年からは中国国内での販売事業に力を入れている。ファイル転送ツールの英語版「HULFT 7e」や中国語版「海度」に加えて、14年には、アプレッソのデータ連携ソフトの英語版「海度 DataSpider」の販売を開始した。

 現在、顧客の8割方は、中国のローカル企業が占めている。好調の要因について張総経理は、「3年間、地道な営業活動を積み重ねてきたことで、中国国内での知名度が向上したことと、中国企業のシステム環境の発展によって、データ連携に関するニーズがでてきたことの影響が大きい」と説明する。

 15年度は、引き続きローカル企業の開拓を進めるとともに、これまで手薄だった日系企業向けの提案を強化する。ローカル企業は、金融業・通信業・国有企業が「中国のIT投資の49%を占めている」(張総経理)とみて、主要ターゲットに選定。国有企業は、日系ITベンダーが単独では入り込みにくい領域だが、世存信息技術(上海)では、「海度」を現地パートナー企業にOEM供給しており、パートナーのブランド「得安天信」として提供している利点を生かす。日系企業に対しては、データ連携のニーズが期待できる「約1000社の中型企業」を主要ターゲットとして販売していく。