BCNは、6月26日、「パートナービジネスを積極展開するITベンダープレゼンテーション」と題し、SIerとリセラー向けのセミナーを大阪で開催した。基調講演のほか、注目のベンダーが商材とパートナー戦略を紹介した。

 基調講演は、船井総合研究所の斉藤芳宜・経営支援本部グループマネージャー シニア経営コンサルタントが登壇。「日本の未来、IT業界の未来とは?これから私たちは何をすべきか?」をテーマに講演した。

基調講演で登壇した船井総合研究所の斉藤芳宜・経営支援本部グループマネージャー シニア経営コンサルタント

 斉藤氏によると、首都圏のITベンダーは東京五輪景気に支えられて2020年までは好調な業績が続くが、首都圏以外の地方は16年以降、景気が下り坂になるという。ただし、それは「地方が首都圏の企業より先に進むチャンス。首都圏の企業の多くは、好景気に支えられて変わることができない。水面下で地方のIT企業が先に進むことになる」と近未来を予測。それを成し遂げるためのキーワードとして、IoT(Internet of Things)、人工知能を搭載したソフトウェアなどを挙げた。

 また、2020年以降はグローバル時代からリージョナル時代に変わるとし、「世界に出るよりも日本の強みを磨くべき。そうすることで、向こうから日本にやってくる。日本の時代になる」と紹介。今後の展開を模索している日本のSI業界にとって、進むべき方向の一つとなりそうだ。

 セミナーでは、注目製品やサービスを手がけるベンダーのセッションを五つ用意。セッション1では、「2015夏・大阪本格始動! 新たなクラウドビジネスを支える『GMOクラウドパートナー制度』」と題して、GMOクラウド 営業部パートナービジネス推進チームの山路陽子氏が、サービスとパートナー戦略を紹介。国内最安級でありながら日本品質を誇り、13万社を超えるユーザー企業が利用していることをアピールした。

 セッション2では、「ITコスト投資の最適化を実現! 高性能で使いやすいさくらインターネットのデータセンターサービス」と題し、さくらインターネット 営業部 営業1課 主任の柴田英樹氏が登壇。1時間7円から使えるIaaS型クラウドサービス「さくらのクラウド」などを紹介し、ビジネスパートナー向けの支援メニューを説明致した。

 セッション3の前に主催者講演として、週刊BCNの編集長、畔上文昭が「SIerは死なず!日本のSIerが強いこれだけの理由」と題し、日本のSIerの強み、これから進むべき道について解説した。

 セッション3では、「低価格なプライベートクラウドサービス、決め手は5つの『適応力』」と題し、カゴヤ・ジャパン セールスグループ セールスチームの越智喜美好氏が登壇。カゴヤ・ジャパンの専用サーバー「FLEX」が幅広いOSや独自アプリケーションのインストールに対応するなど、高い柔軟性があることを紹介した。

 セッション4では、「NAS共有ファイル装置を使ったAPLデータ統合管理とデータ保護でBCP対策システムの実現」と題し、アーク・システムマネジメント 代表取締役の日吉孝浩氏が登壇。BCP対策に最適な国産NAS型ファイル共有とデータ保全(バックアップ)装置を紹介。エンタープライズ対応の高機能とエントリクラスの低価格を実現した製品群を提案した。

 最後のセッション5では、「マルチクラウド時代のバックアップ ~Acronisが提供する次世代バックアップソリューション~」と題し、アクロニス・ジャパン セールスエンジニア部 セールスエンジニア マネージャの佐藤匡史氏が登壇。さまざまなクラウドを利用するマルチクラウド時代には、どのようなバックアップ対策が必要なのかを紹介し、アクロニス・ジャパンのバックアップソリューションの優位性を紹介した。

関西圏のSIerやリセラーが参加。クラウドやバックアップ、BCP対策など、注目の商材が紹介されたこともあって、参加者は熱心に聞き入っていた

 BCNでは「SIer、リセラー必聴セミナー」シリーズを全国主要都市で展開中。次回は、2015年7月21日、愛知県の名古屋国際センターで開催する。