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デル・ソフトウェア 無線アクセスポイントの国内提供を開始 ファイアウォール連動で高い安全性
2015/07/09 19:03
週刊BCN 2015年07月06日vol.1586掲載
企業向けの無線LAN製品はアクセスポイントとそれを管理・制御するコントローラーで構成されるが、SonicPointはすでに企業に導入されているSonicWALLをコントローラーとして使用するので、管理・制御用のサーバーやアプライアンスを別途導入する必要がなく、低コストであることが特徴。また、SonicWALLの管理コンソールに無線アクセスポイントの管理機能が統合され、有線/無線の両方のネットワークを一元的に管理できる。
アクセスポイントはIEEE802.11 ac(最大1.3Gbps)または同11n(最大450Mbps)に対応する全3機種を用意。いずれの機種も、2.4GHz帯と5GHz帯のそれぞれに専用の無線ユニットとアンテナを搭載しており、両バンドを同時に運用する場合もフルにパフォーマンスを発揮できる。
さらに、SonicPointはアクセスポイントとしてだけでなく、無線環境を監視するセンサとしても機能し、無線ネットワークの運用を妨害する信号、認証情報などを詐取するクラッキングツールの活動、許可されていないアクセスポイントなど、無線特有の脅威を検出できる。
ファイアウォールにアクセスポイントをアドオンする形態の無線LANソリューションは、ファイアウォールベンダー数社が手がけており、デルも海外ではすでにSonicPointを発売済みだった。デル・ソフトウェアの藤岡健・セキュリティ営業本部本部長によれば、「ファイアウォールと無線LANをまとめて動かしたいが、SonicWALLにはそのようなソリューションはないのか、という問い合わせがかなりあった」といい、アクセスポイントの乗っ取りといった脅威が日本でも認識されつつあることから、国内でも提供の準備を進め、今回の発表に至ったと説明する。
まずは既存のSonicWALLユーザーに対して、コスト効率のよい追加投資として案内を進めていくが、同社では「マイナンバー対策でセキュリティ意識が高まるなか、ファイアウォールの出荷と一緒にSonicPointも提案していく」(藤岡本部長)意向で、既存/新規両方の顧客に対して売り上げ拡大を図れるツールとして販売を行っていく考えだ。(日高彰)
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