日立システムズ(高橋直也社長)は、服薬支援装置「服薬支援ロボ」を活用し、高齢者の服薬管理と訪問服薬指導の効率化を支援する「服薬支援クラウドサービス」を、主に薬局や介護事業者向けに10月26日に販売を開始した。提供開始は12月の予定。

 服薬支援クラウドサービスは、クラリオン(川本英利取締役社長兼COO)とセントケア・ホールディング(森猛社長)が共同開発した服薬支援装置「服薬支援ロボ」と、日立システムズのクラウド技術やIoT技術を活用して提供するクラウドサービス。服薬支援ロボによる服薬支援機能と、服薬履歴や残薬情報を遠隔地で参照できる仕組みを提供し、誤飲防止などの服薬管理と、患者を中心とした包括ケアに関わる関係者の業務効率化を支援する。

 服薬支援ロボは、設定時間になると音声案内と画面表示で服薬を告知し、ボタンを押すと1回分のピルケースだけを取り出せる装置。薬剤師が専用のピルケースを服薬支援ロボに補充することで、1回分の薬を適切に管理できる。また、服薬履歴は自動的に日立システムズのクラウドサービスに送られ、遠隔地からPCなどの画面を通じて参照できる。患者が服薬しなかった場合は、指定した連絡先宛に自動でメール通知することもできるため、スムーズな訪問服薬指導を行うことができる。同サービスを活用することで、調剤薬局は業務効率化ができるだけでなく、かかりつけ薬局として、付加価値の高い新サービスの提供が可能となる。

服薬支援ロボ

 今後日立システムズは、服薬支援クラウドサービスを通じて、訪問服薬指導業務を実施している薬局との協業による地域包括医療への貢献や、病院と訪問看護師との連携による在宅医療促進や医療費削減などに貢献していく考え。同社では、18年度末までに累計2億円の販売を目標としている。

「服薬支援クラウドサービス」イメージ

 なお、販売開始に先立ち、調剤薬局チェーン大手のファーマライズホールディングス(大野利美知社長)向けに試用提供を開始した。今後ファーマライズホールディングスは、患者や介護サービス利用者に向けて、同サービスを活用したサービスの提供を検討していく予定。