組込み総合技術展(ET2015、主催:組込みシステム技術協会)で、自動車やIoT(モノのインターネット)、準天頂衛星といった領域で、組み込み関連ベンダーが自慢の新技術や商品を展示している。横浜のパシフィコ横浜で11月20日(金)まで。

 参加企業の1社である富士ソフトでは、ステレオカメラシステムの「Stereo Vision IP Suite(ステレオビジョンIPスイート)」を前面に押し出した展示を行っている。今年から本格的なビジネス化に取り組んでおり、「自動車の先進運転支援システム(自動運転)や、産業用ロボットの制御などでの引き合いが増えている」(富士ソフトの姫野呂裕・IPビジネスグループ課長)と話す。

富士ソフトの姫野呂裕・IPビジネスグループ課長

 また、富士ソフトでは、組み込み関連ベンダーのマッチングを支援サイト「EIPC(エンベデッド・アイピー・コミュニティ)」を運営しており、これに関連して実際に商材をオンラインで売買できるECサイト「組市ドットコム」を11月18日にプレオープンさせた。ビジネスマッチングに加えて、「オンラインで実際に商材を売買することで、ビジネスの迅速化を後押ししていく」(富士ソフト・エンベデッドIPコミュニティ推進グループ企画担当の吉田一展氏)と、組み込みソフト業界の一段の活性化にも力を入れている。

富士ソフト・エンベデッドIPコミュニティ推進グループ企画担当の吉田一展氏

 一方、コアは国産の準天頂衛星システムを活用した精密測位信号対応製品「COHAC∞(コハクインフィニティ)」シリーズを展示。米国GPSを補完することで「測位の誤差を数センチまで縮められる」(コアの利根川昌弘・営業統括部ソリューション担当課長)とし、すでに耕運機の自動運転など農業分野での実証実験を進めている。

コアの利根川昌弘・営業統括部ソリューション担当課長

 現時点では準天頂衛星の数が不足していることから、24時間体制での精密測位はできないが、向こう数年で本格的な商用利用を見込んでおり、コアでは自前の組み込みソフト開発技術を生かして、準天頂衛星システムに対応した製品群を「COHAC∞」としてシリーズ化。来たるべき精密測位ビジネスをリードしていく構えだ。