週刊BCNは2月5日の午前と午後の2回、「IoTでもNASが有効な理由~進化するNASの最新動向と新たな可能性~」と題し、SIerとリセラー向けのセミナーをBCNのアカデミールームで開催した。NAS市場で注目の台湾QNAP製品を日本で取り扱うテックウインドとフォースメディアが、同社NAS製品の魅力を紹介した。

 基調講演は、『週刊BCN』の畔上文昭編集長が登壇。「ストレージ動向と企業におけるNAS活用」をテーマに講演した。畔上編集長は、ストレージ市場はミッドレンジとローエンドのカテゴリが伸びているとし、なかでもハイエンドと同等の機能をもつようになったNASに注目が集まっていると説明。工場に設置されたセンサから情報をいったん集約するのにNASが便利など、IoTやインダストリー4.0などのキーワードを絡めながら活用シーンを解説した。最後にIoTやクラウドに対応するかどうかなど、NAS選びのポイントを紹介して、講演を締めくくった。

 セッションに入る前に、台湾から駆けつけたQNAP SystemsのSales&Marketing DivisionのDale Chan氏が、QNAP製品や同社の方針、戦略などを紹介した。QNAPはグローバルにNAS製品を提供しており、「日本では、テックウインドとフォースメディアと一緒によりよいものを提供したい」とあいさつした。

台湾から駆けつけたQNAP SystemsのSales&Marketing DivisionのDale Chan氏

 セッション1では、「いまさら聞けないNAS導入 ファーストステップ」と題し、テックウインドの野嵜太郎・営業本部PM二部プロダクトマネージャーが登壇。「ストレージ市場は今後5~6年は伸びる」とし、なかでもNASが注目されている理由を紹介した。NASが選ばれるのは、IT担当者がいない中小企業でも導入しやすいこと、堅牢性が高いこと、マイナンバー(社会保障・税番号)制度にも対応できるセキュリティ機能を提供できることなど、NASの最新機能を紹介。NAS製品は数多くあるが、QNAP製品は「最新の技術を投入している。他社製品の2世代くらい先を行っている。古い製品でもファームウェアの更新が続いていて、最新機能を使えるようになっている」ところに強みがあるという。耐障害性もすぐれていて、きょう体が故障しても、設定はハードウェア側に保存しているため、新しいきょう体に入れ替えるだけで復旧できるという。また、プライベートクラウドが構築できたり、パブリッククラウドと連携できたりする機能なども紹介した。「堅牢性を求めて、最後にQNAP製品にたどり着いた顧客もいる」と野嵜マネージャー。他社製品からの乗り換え案件が増えている。QNAP製品は今後シェア拡大が期待できるとして、講演を締めくくった。

テックウインドの野嵜太郎・営業本部PM二部プロダクトマネージャー

 セッション2では、「QNAP導入ケーススタディ」と題し、フォースメディアの日置敬介・ビジネス開発部 副部長が登壇。IoTというキーワードが登場したのは1999年だが、ようやくIoTを実現できる環境が整ってきたとし、IoTとNASを紹介した。また、ファイルサーバーに使用されてきたWindows Serverは管理の負担が大きいなどの理由で今後は採用が減り、その代替手段として、NASが使われると説明した。QNAP製品は、Linuxベースの独自OSを採用しているが、LDAPに対応していて、ユーザー管理ができる。QNAP製品は、複数台を統合管理できるため、運用が用意などのメリットがある。バックアップ機能も充実していて、QNAP製品同士の相互バックアップ、PCをQNAP製品にバックアップ、パブリッククラウドへのバックアップなどに対応している。なかでも「SMB向けでスナップショットに対応しているのは画期的」だと日置副部長は説明した。講演の後半では、建設会社や病院での事例を紹介。堅牢性が求められる現場で活用されていることを強調した。最後に「フォースメディアでは24時間365日のサポートを提供している」とし、安心して導入できることを説明して、講演を締めくくった。

フォースメディアの日置敬介・ビジネス開発部 副部長

 セミナーは午前と午後の2回開催し、どちらもほぼ定員に達するほど盛況だった。また、セミナーでは会場にQNAP製品を展示。セミナー終了後に受講者が操作を体験するなど、QNAP製品の操作性などを確認していた。

会場に展示したQNAPのNAS製品「TSー453A」