多くのビジネスシーンで活用されているマイクロソフトの表計算ソフト「Excel」。企業内には“Excel愛”の強いヘビーユーザーが必ずといっていいほど存在している。ヘビーユーザーでなくても、ビジネスパーソンであればExcelは必須のツールである。

 その状況に着目したのが、グレープシティ(馬場直行社長)のウェブアプリケーション開発ソフトウェア「Forguncy(フォーガンシー)」である。Excelと同等の操作感が好評で、発売から約1年で1300ライセンスを超える人気ソフトウェアだ。新バージョンとなる「Forguncy 2」では、Excelでよく利用される条件付き書式設定の機能、データと連動する動的なチャート生成の機能、Excelシートから直接コピーする機能など、40以上の新機能を搭載している。また、マイクロソフトの新ブラウザ「Edge」にも対応した。

ExcelライクなForguncyの画面。Excelユーザーであれば直感的に操作できる

 「Excelは紙を使用していた業務を置き換えるのに最適。今後もビジネスではExcelを使用するシーンが増えていく」とグレープシティの八巻雄哉・第3ツール開発事業部プロダクトマネージャは考えている。しかし、Excelだけではユーザー管理やアクセス制御などが難しいといった問題がある。Forguncy 2は、そうしたExcelの問題を解消するために、Excel活用を拡張させたイメージのウェブアプリケーションを作成するツールである。そのため八巻プロダクトマネージャは、「Forguncy 2は、Excelが苦手とするところで活用してほしいツール。脱Excelではない」と強調する。

 Forguncy 2は、インポート機能により、Excelファイルを読み込んでウェブアプリケーションのデザインやテーブルのデータとして活用できる。対応しているExcel関数は327で、Excelファイルで使用した関数をそのままの状態で取り込むことができる。さらに、構築したウェブアプリケーションからExcelファイルを書き出すこともできる(エクスポート機能)。

 「Excelの利便性を可能な限り残すという発想。Forguncy 2から書き出したExcelファイルは、Excel関数やグラフなどをしっかり引き継いでいるので、どうしてもExcelで作業したいというユーザーのニーズにも応えられる」と、菅原由美子・第3ツール開発事業部マーケティングプランナーはExcelとの親和性の高さを語る。

 Excelライクのノンプログラミングツールは、多くの場合、Excelそのものの機能を使ってデザインを行う。つまり、Excelのアドオン的な位置づけになる。しかし、Excelは表計算のためのソフトウェアであることから、画面デザインを得意としていない。そこでグレープシティは、Excelライクな機能を自社で開発し、実装している。Excelそのものは使用しない。

 Forguncy 2はExcelを知っていれば直感的に操作できるが、ウィザードやテンプレートも用意しているため、Excelが苦手でもウェブアプリケーションを構築できるようになっている。(畔上文昭)

グレープシティの八巻雄哉・第3ツール開発事業部プロダクトマネージャ(写真右)、菅原由美子・第3ツール開発事業部マーケティングプランナー