サイボウズ(青野慶久社長)は3月10日、総務省が主催する「地域情報化大賞2015」で、サイボウズの業務アプリ開発プラットフォーム「kintone」を活用したNKアグリ(三原洋一社長)の「地域をつないで一つのバリューチェーン『リコピン人参プロジェクト』」が、地域サービス創生部門賞を獲得したと発表した。

 ノーリツ鋼機の社内ベンチャーとして09年11月に起業したNKアグリは、レタスの水耕栽培や、全国の農家と提携した機能性野菜の生産に取り組んでいる。今回部門賞を受賞したのは、リコピン高含有人参「こいくれない」育成プロジェクト。NKアグリは、リコピンを多く含んだ人参を生育できる環境条件を独自に解明し、その条件を計測するIoTセンサを全国5か所に設置している。センサから得られる情報と、提携農家での人参の生育状況をkintoneで共有し管理することで、どの地域でも品質の高いリコピン高含有人参を生産する仕組みをつくり上げた。

 15年度は、全国10都道府県60人の生産者と連携し、リコピン人参を500トン生産。全国約40社の量販店で流通している。市場価値の高いブランド野菜の安定供給を実現し、農業生産者の所得安定化につなげた事例であることが評価され、今回の受賞につながったという。