IDC中国(霍錦潔総裁)は3月10日、ファイル共有やコミュニケーションなどのソーシャルモバイルオフィスソフトウェア市場の調査結果を発表した。これによると、中国では2015年末にソーシャルモバイルオフィスソフトの累計登録ユーザー数が8300万人、累計ユーザー企業数が600万社を超えた。IDC中国では、市場に大きな開拓余地があり、今後3年間は高速成長を維持できると分析している。

 ベンダー別順位では、従業員数1000人以上の大企業で、1位が金蝶グループの「金蝶雲之家(KINGDEE Cloud Hub)」だった。ユーザー企業数は2万8000社。2位は北京易動分享科技の「紛享銷客(fxiaoke)」で9000社、3位がアリババグループの「阿里釘釘(Ali Dingding)」で7680社だった。金蝶雲之家は、中型企業・小型企業のベンダー別順位でも2位・3位につけている。

 金蝶グループによると、16年3月時点で金蝶雲之家の登録ユーザー総数は1500万人、企業ユーザー総数は150万社を超えた。同製品は、無料で利用開始ができることを足がかりに急速にユーザー数を拡大。ハイアールや万科集団、LeTV、伊利、安踏など、中国の著名な企業が導入している。金蝶のERPシステムだけでなく、金山軟件の「金山WPS Office」や広東盈世計算機科技の「Coremail」など、APIを通して主要なサードパーティ製アプリケーションとも連携することができる。

 なお、従業員数250~999人の中型企業、従業員数250人以下の小型企業では、ともに北京今目標信息技術の「今目標(Jinmubiao)」がシェア1位を獲得した。同製品のユーザー数は220万社に到達している。(真鍋 武)