SIEM(Security Information and Event Management)製品の開発・販売を主要事業とするイグルーセキュリティ(崔正濬日本支社長)は、製品の効果的な運用・管理支援サービスを強化する。同社のSIEM製品「SPiDER TM」は、ネットワーク接続機器やウェブサーバー、セキュリティ監視機器など、統合されていない異機種混合システムから、すべての生ログと通信パケットを収集し、保存・検索、監視・分析を通じて、インシデントの兆候を早期に検知する。

崔正濬支社長
 「多くの企業や団体では、複雑化するセキュリティ上の問題を解決するために、各種セキュリティ製品を導入するが、それぞれの制御特性を生かせない」(崔支社長)とし、SPiDERの強みは、複数のセキュリティ製品をダッシュボードで一元的に管理・運用することで、セキュリティ機能を効果的に運用することにあるとした。17年間、SIEM製品に注力してきたイグルーセキュリティは、グローバル市場で、500団体へのシステム導入実績をもつ。

 韓国ソウル市に本社を構える同社が、日本市場に本格進出したのは2010年。進出当初、セキュリティシステムを販売しているSIerや、セキュリティシステムの運用代行サービスを提供する事業者との販売網構築に注力してきた。結果、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)をはじめとしたSIerやセキュリティ専門サービスベンダーが販売・サービスパートナーとなり、ユーザーニーズに沿ったシステムのコンサルティングや導入、運用支援を行っている。

 イグルーセキュリティの崔支社長は、日本大手通信事業者へのSPiDER導入実績に触れ、「技術力の高さとサービスのよさが評価を受け、新たに情報・ファシリティ統合ソリューション『LIGERー1』を追加導入した」と、販売実績を語る。日本は、企業の業務運営に合わせたシステムカスタマイズ開発のニーズが高く、韓国市場と非常に似ていると話し、韓国市場におけるシステム構築のノウハウを日本市場に生かせるとアピールした。そして、システム導入を成功に導くには、コンサルティングから開発、導入・運用を一貫して支援することにあると説明し、運用サービスで得られた課題をシステムに反映することで、品質・サービス向上の好循環がつくれると話した。

 「ユーザー企業に、脅威の分析や運用・管理できる人材が少なく、ソリューションを有効活用するためには、人的サポートが必須だ」と述べ、セキュリティ監視・運用を代行する事業者を販売パートナーとして開拓し、ユーザー裾野を広げていく考えだ。(鄭麗花)