ミラクル・リナックス(伊東達雄社長)は6月7日、ルネサスエレクトロニクス(鶴丸哲哉社長兼CEO)が推進する「RZ/Gシリーズ」向け専用Linux OSのチューニングやカスタマイズ支援と長期サポートの提供を開始したと発表した。

 RZ/Gシリーズは、産業・家電・OA分野のHMI(Human Machine Interface)搭載アプリケーション向けに、高度な画像処理性能によりユーザーインターフェースの表現力を向上するHMIソリューション。車載分野で培った画像処理の先行技術を生かして、フルHDの高精細映像や3Dグラフィックス表示だけでなく、監視システムなどに必要な複数の動画処理や顔認証などのビデオセンシング機能も実現し、高度なHMI機能を提供することができる。

 また、ルネサスでは、RZ/Gシリーズの開発に加えて、システムインテグレートサービス、GUIフレームワーク、ミドルウェア、OSサポート、ボード設計サポートや評価・量産ボード販売のサービスを提供するパートナーを募り、エコシステムを構築することでユーザーの課題解決と事業拡大を図っている。

 ミラクル・リナックスでは、RZ/Gシリーズの先進性と利便性に当初から注目し、ルネサスと協業して専用Linux OSの開発を行ってきた。今回、これまでのRZ/Gシリーズ向けLinux OSの開発で得られた知見をもとに、ユーザー向け専用Linux OSのカスタマイズ支援を開始するとともに、長期サポートの提供を開始した。

 従来のリアルタイムOSでは同一バージョンで2年から5年であったサポート期間を、今回開発するLinux OSについては最長15年までサポートし、RZ/Gシリーズを採用する製品メーカーが安心して導入できるよう支援する。また、今後はRZ/Gシリーズ向けのセキュリティソリューションを開発し、提供する予定。これらの取り組みによって、ユーザーが抱えるシステム開発の課題解決を推進していく考え。