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イクシアコミュニケーションズ セキュリティ関連製品で 一般企業向け市場に注力 新社長に伊吹仁志氏が就任
2016/06/09 19:12
週刊BCN 2016年06月06日vol.1631掲載
イクシアコミュニケーションズは、これまで主に通信事業者向けにネットワークテストのソリューションを提供してきた。限られた市場であることから、社内の人員で営業活動や導入支援などを賄うことができていた。
その同社が現在、新たに注力しているのが、ネットワーク可視化製品「Vision One」と企業ネットワーク防御製品「TreatARMOR」の販売、そのための体制づくりである。「ネットワークテストだけでは市場が限られるため、成長を続けることができない。ネットワーク可視化やネットワーク防御は、市場が何倍も大きい」と、伊吹社長は狙いを語る。ただ、エンタープライズ向けには製品を提供してこなかったことから、社内には製品を販売するためのノウハウがないうえ、エンタープライズ分野では知名度が高いとはいえない。
代表取締役
とはいえ、エンタープライズ分野は、イクシアコミュニケーションズにとって大きなチャレンジである。そのため、伊吹社長は最適解を模索しながら、新規事業の開拓に努める考えだ。「仮説を検証しながら進めていくことになる。失敗の可能性も否定できないが、今はまだインパクトが小さい。失敗を恐れず、PDCAサイクルを回していく。パートナーとのコラボレーションの仕組みも、まだ不十分だと感じている。もっと活性化できるような取り組みを進めていきたい」。伊吹社長は、人材採用も引き続き強化していくとしている。
ちなみに、企業ネットワーク防御製品であるTreatARMORは、怪しいトラフィックをネットワークの入り口で排除する機能をもっている。「TreatARMORは、怪しいトラフィックを手前で排除するため、セキュリティの前段として機能するという驚異の最前線にある製品。これまでにないポジションのセキュリティ製品であることから、次世代ファイアウォールなどと一緒なら販売しやすいのではないか」と伊吹社長は考えている。(畔上文昭)
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