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ミラクル・リナックス、大規模システム向け統合監視サーバーの最新版

2016/07/28 19:12

 ミラクル・リナックス(伊東達雄社長)は7月27日、大規模システム向け統合監視サーバーの最新版「MIRACLE ZBX8300」を8月15日に発売すると発表した。

 「MIRACLE ZBX8000」シリーズは、ミラクル・リナックスの統合監視ソフトウェア「MIRACLE ZBX」のほか、監視サーバー専用にチューニングされたLinuxサーバーOSや監視に必要なソフトウェア、クラスタソフトウェアなどをハードウェアにインストールした状態で提供するハードウェア一体型アプライアンス。一体型のため、すぐに監視設定を始めることができる。これまで公共、金融、製造業など幅広い分野で採用実績があり、システム監視の導入・運用工数やコストの削減に活用されている。

 最新版のMIRACLE ZBX8300は、現在提供している「MIRACLE ZBX8220」の後継製品。同梱するZabbixのバージョンを2.2から最新の3.0にすることにより、サーバーとエージェント間のセキュア通信を可能にしている。また、Windowsや各種商用UNIX、最新バージョンはもとより古いバージョンのLinuxなどさまざまな環境でセキュア通信の機能をサポートしている。

 Amazon Linuxにも対応しており、とくに通信の暗号化が必須の要件となるクラウドでも顧客のIT環境の安全な監視を実現する。これによりインターネット経由でも安全に監視でき、遠隔地での監視やハイブリッドクラウド環境の監視でも安心して利用できる。

 事前に設定・構成・テストを行ったモジュールをパッケージ化したアプライアンス製品のため、すぐに監視設定の開始が可能。高可用性ソフトウェア「CLUSTERPRO」のOEM製品「MIRACLE CLUSTERPRO X」を標準実装し、監視サーバーの停止時には自動的にフェイルオーバーして監視業務をすぐに継続する。

 プロセス障害を自動復旧可能な「シングル構成」とハードウェア障害にも対応可能な「クラスタ構成」の2種類から選択できる。監視サーバー自身の障害に自動対応できることにより、システム全体の可用性を向上する。

 ハードウェアには、エンタープライズでの実績の高い富士通の最新PCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY RX2530 M2」を採用している。顧客の要望に応えてHDDと電源を二重化したハードウェアである上、万が一のハードウェア故障時にも、センドバック不要で訪問修理が可能な富士通製ハードウェアのサポート込みのため、安心して利用できる。

 今年11月には、オープンソースの運用統合ソフトウェア「Hatohol」の機能追加を予定している。これにより、システム監視オペレータ向けの見やすいイベント画面を提供するほか、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境のシステムや、既存のオープンソース監視ソフトウェアのZabbixやNagios環境を統合したシステムの一元監視が可能となる。

 税別価格は、「MIRACLE ZBX8300 1年サポートパック」が470万円、「同 5年サポートパック」が830万円、「同 クラスタ1年サポートパック」が690万円、「同 クラスタ5年サポートパック」が1200万円、「同 1年延長サポート」が150万円、「同 クラスタ1年延長サポート」が180万円。

MIRACLE ZBX8300
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外部リンク

ミラクル・リナックス=https://www.miraclelinux.com/