ITインフラ構成自動化ツールの「Puppet Enterprise」を提供する米Puppet Labs(Puppet、ルーク・カニーズ創業者&CEO)は、これまで大企業をユーザーとして獲得してきたが、加えて中堅企業を新規顧客として開拓することを見据えている。インフラが複雑になっているなか、企業規模にかかわらず、サーバーのOSやミドルウェア、アプリケーションなどのシステム構成を自動で一括管理することに対してニーズが高まっているためだ。

 日本では、中堅企業への製品・サービス提供に定評のあるディストリビュータのネットワールドと販売契約を締結。ネットワールドは現在、リセラーを通じて提供の拡大を進めている。このほど来日したカニーズCEOに、自社製品の強みと日本市場の可能性について聞いた。

──今回、来日した理由は。

 ルーク・カニーズ
  創業者&CEO
カニーズ 当社の製品と非常に関連性の深い開発と運用を組み合わせた手法「DevOps」に関するイベント「DevOps Roadshow Tokyo」を主催するために来日した。私にとっては初来日だったが、日本の開発者や運用者と非常によい議論を交わすことができた。

──議論を交わして実感したことは。

カニーズ 日本は大きな市場になる可能性を秘めているということだ。今、ワールドワイドでさまざまな企業が社内の文化を変えて成長したいと意識しており、そのためにIT化を図るという流れが出てきている。これは日本でも同様だが、米国と比べて日本は企業間の結びつきが強いという点が異なる。強いていうならば、米国は共存よりも競争、日本はその逆ということだ。その文化を変えるのは難しいかもしれないが、システム構築期間を短縮してITインフラ管理を効率化できるようになれば、文化の違いに関係なく成長に向けたIT化が加速するだろう。当社の製品が普及する余地があるということだ。

──どのようなユーザー企業を獲得していくのか。

カニーズ 現在、日本を含めてワールドワイドで開拓しようとしている新規顧客は中堅企業だ。中堅企業においてもITインフラの運用が複雑化しており、当社の製品が必要とされているからだ。日本では、中堅企業に強いネットワールドとパートナーシップを組んでいる。非常に期待している。

──具体的な数値目標は。

カニーズ 現在、米国市場の売上比率が70%だが、売り上げを伸ばしながら早期に他の地域の売上比率を50%まで引き上げる。それには日本市場が大いに貢献することになる。日本市場は15~20%の売上比率まで引き上げることを計画している。(佐相彰彦)