カナダに本社を置き、エンドポイントセキュリティソリューション「Absolute Data&Device Security(DDS)」を提供するAbsolute Software(アブソリュート、ジェフ・ヘイドンCEO)は、日本でのビジネス拡大に力を入れている。同社はグローバルに拠点を構えているが、藤川紳太郎ゼネラルマネージャーは「当社全体の売り上げのうち、北米以外からの売り上げは11%しかなく、ここを伸ばしたいと考えている」といい、「日本はアジアパシフィック地域の入り口。日本で技術や製品が評価されれば、同地域のほかの国々にも展開できるだろう」と、日本への展開に期待を寄せる。

藤川紳太郎
ゼネラル
マネージャー
 Absolute DDSは、モバイルデバイスの盗難・紛失時における情報漏えいを防止する製品。遠隔でのデータ削除や端末ロックによる情報資産の保護、位置情報の追跡による端末の回収を可能にする。また、アブソリュートの独自技術である「自動復活機能」では、端末にインストールされていたAbsolute DDSのエージェントが何らかの要因により削除された場合に、エージェントを自動で再インストールすることが可能。「工場から出荷する時点でデバイスのファームウェアに組み込まれており、例えばOSを入れ替えたり、ハードディスクを初期化したとしても機能が復活する、ユニークなテクノロジーだ」と、藤川ゼネラルマネージャーは強調する。

 同社のビジネスは、PCメーカーへのOEM提供や販売店経由による製品の販売が主体で、主要なPCメーカーではデル、HP、レノボ、富士通、東芝などの端末に搭載されている。日本には2009年に進出し、順調に売り上げを拡大。今後も日本へのビジネスに力を入れ、とくに高度なセキュリティ対策が求められる業界を中心に、すでにニーズの多い保険、金融をはじめ、医療、建設業界へのアプローチを強化していく。(前田幸慧)