ソフトバンク・テクノロジー(SBT、阿多親市社長CEO)とミラクル・リナックス(伊東達雄社長)は10月24日、ルネサスエレクトロニクス(ルネサス、呉文精社長兼CEO)が開発した組み込みHMI(Human Machine Interface)向けLinuxプラットフォームソリューション「RZ/G Linuxプラットフォーム」のクラウド上での開発ツール(RZ/G向けクラウド開発環境)開発の運用支援を開始したと発表した。

 RZ/G Linuxプラットフォームは、高性能プロセッサRZ/Gを使用し、動作検証済みのソフトウェアをクラウド環境から提供するプラットフォーム。今回のRZ/G向けクラウド開発環境は、Microsoft Azureを活用して、Linux標準パッケージと開発支援ツール(ビルド、検証、解析)をワンストップで提供するもので、Linux環境の導入を容易にし、顧客のLinux開発環境構築工数を大幅に削減する。

 各ツールは、ルネサス統合開発環境(e2 studio)上でリアルタイムOS(RTOS)開発と同様の感覚で操作でき、Linuxに不慣れな顧客でも簡単に開発に適応できる。また、顧客のLinux BSPカスタマイズによる検証やHMI機器でのシステム検証とデバッグ(問題解析)の開発工数を大幅に削減することが可能となる、としている。

 ミラクル・リナックスでは、RZ/G向けクラウド開発環境の提供にあたり、Linux OSベンダーとしての豊富な実績やルネサス向けLinux BSP開発で培ったYoctoの知見を活用したビルド環境の開発を支援。また、解析ツールと連携するFAQデータベースの検索エンジンを開発した。一方、SBTでは、ミラクル・リナックスが開発した開発支援ツールのクラウド化をMicrosoft Azure上で実現するほか、クラウド開発環境の運用保守を提供する。

 両社は、今後もRZ/G向けクラウド開発環境への技術支援を継続し、Linuxソフトウェアパッケージと開発環境のほか、RZ/Gプロセッサとソフトウェアアドオン、そのウェブサポートの要素を加えて、産業分野の組込み機器開発をMicrosoft Azure上で実現できる仕組みの発展を目指す考え。