NTTデータ ウェーブ(豊田充社長)は、企業ネットワーク、クラウド、セキュリティの各サービスを一元的に提供する統合ネットワークサービス「Wave NET Mate」のセキュリティ診断サービスメニューにおいて、「スマートフォンアプリケーション診断サービス」「ゲームセキュリティ診断サービス」の二つのサービスを追加し、11月に提供を開始する。同社ではセキュリティサービスラインアップの拡充により、Wave NET Mateの拡販を推し進めていく考えだ。

 Wave NET Mateのセキュリティ診断サービスとしてはこれまで、ウェブサイト/アプリケーション向けの「ウェブアプリケーション診断サービス」と、サーバーやOS、ネットワーク向けの「プラットフォーム診断サービス」をラインアップ。診断対象の選定から問診票でのヒアリング、診断、報告書の提出、診断後のフォローまでを手がけてきた。サービス提供にあたってはラックと協業しており、同社のセキュリティアナリストが実際の攻撃を想定した検査を行っている。

 新たに追加したスマートフォンアプリケーション診断サービスでは、スマートフォンやタブレット端末で動作するAndroid OS、iOS対応のクライアントアプリケーションのぜい弱性を擬似的な侵入・攻撃を仕掛ける診断「ブラックボックス型」で確認。ゲームセキュリティ診断サービスでは、PCゲームやスマートフォンゲームアプリのぜい弱性を同様にして調査する。

 岡本恵一・システム基盤事業部ネットワークサービス部ネットワークサービス担当課長は、新サービスを提供するに至った背景について、「スマートフォンアプリの診断は、ウェブアプリケーション診断を行っている既存顧客から、『スマートフォンアプリも診断してほしい』という要望があり、その声にもとづいてつくったサービス。ゲームの診断は、昨今のオンラインゲーム市場の広がりからニーズがあると判断して、提供していくことに決めた」と説明。NTTデータ ウェーブと協業して、各種診断サービスの分析を担当しているラックもゲームセキュリティ市場に注目していたこともあり、「今のところゲームセキュリティ診断というものはあまりなく、市場自体を開拓していきたいという狙いもある」と語る。

岡本恵一担当課長(右)と松本幸三氏

 また、セキュリティサービスとしては診断のほかにも、顧客のUTM(統合脅威管理)機器の導入から運用監視までをサポートする「UTMサービス/マネージドセキュリティサービス」を提供してきた。11月からは「ウェブサイトパフォーマンス診断サービス」を開始する。顧客が運営するウェブサイトのパフォーマンスや可用性を測定し、レポートとサイト改善のアドバイスを行うもので、他の診断サービス同様、データの診断はラックのセキュリティアナリストが担当する。

 NTTデータ ウェーブでは、Wave NET Mateでクラウドやネットワークサービスも手がけていることから、さまざまなサービスを組み合わせて提供できることを強みにしている。セキュリティ診断は、これまでも大企業を中心に「相当数」の案件を手がけてきたといい、協業先のラックからも太鼓判を押されているサービス。今後について岡本担当課長は、「セキュリティ診断を取っ掛かりに、セキュアなクラウドやネットワークを提供し、トータルでお客様をサポートしていきたい」と思いを語った。(前田幸慧)