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サイボウズ kintone Cafeが初の全国イベント楽しく学び、教え合う場を拡大していく
2016/12/21 19:15
週刊BCN 2016年12月12日vol.1657掲載
基調講演に登壇する
斎藤氏
東京支部の運営事務局を担うジョイゾーの四宮靖隆氏も、「支部ごとの活動は統一的なKPIなどを設定する必要はないと考えていて、多様性を尊重している。それぞれの地域でそれぞれのやり方で運営してもらえばいい。アメーバのようなコミュニティをイメージしている」と話す。もちろん、最終的には「コミュニティに参加・貢献する企業や個人にメリットのある場にしていきたい」としているが、kintone Cafe運営の中心的役割を果たしている彼らが現時点で重視しているのは、とにかく「kintoneの輪」を大きく広げることと、活動の継続性を担保すること。そのためには、ビジネス上のメリットをストレートに追求するセミナーのようなスタイルは合わないと考えたようだ。
ジョイゾーの四宮靖隆氏(左)、アールスリーインスティテュートの金春利幸氏(右)
メーカーであるサイボウズとの距離感も独特だ。kintone Cafeは、あくまでもユーザーや開発者が手弁当で運営するコミュニティであり、アールスリーインスティテュートの金春利幸氏の言葉を借りれば、「サイボウズとは友達以上恋人未満の関係」。サイボウズは、kintone Cafeの運営に投資もしていない。そのため、よりフラットな関係でコミュニティからkintoneに関する要望をサイボウズにぶつけることもできるといえそうだ。
斎藤氏は、「永続的なコミュニティにするためには、スキームの変化も恐れずにやっていく必要もある」とも指摘するが、「参加者の自由を大切にし、それぞれの熱意がコミュニティの活動を支えるコミュニティではあり続けたい」としている。(本多和幸)
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