エクセルソフト(名取弘人代表取締役)がここ10年来取り扱っている、テスト自動化ツール「TestComplete(テストコンプリート)」の需要が拡大している。昨年度(2016年3月期)の販売本数は前年度比で20%ほどの伸びを記録、今年度(17年3月期)も高い伸びを見込む。販売増の背景には、業務アプリケーションのマルチデバイス対応が進み、テスト自動化ニーズが高まっていることがあげられる。

 「TestComplete」は、米SmartBear(スマートベア)が開発するテスト自動化ツールで、ソフトを実際に動作させてテストする「動的テスト」方式を採用している。これまで、いわゆる「定番の売れ筋商材」で販売数は安定的に推移していたが、ここ数年のライセンス販売数は「目に見えて増えてきた」と、同製品を担当するエクセルソフトの神田聡・ビジネスディベロップメントマネージャーは話す。

 その大きな理由としてあげられるのが、業務アプリケーションをスマートフォンやタブレットの各種OSに対応させたり、ウェブアプリケーションをGoogleのChromeブラウザに対応させるといった「マルチデバイス対応の動きが一段と活発化している」(エクセルソフトの池田匡彌・セールスマネージャー)からだという。
 
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写真右から神田聡・ビジネスディベロップメントマネージャー、池田匡彌・セールスマネージャー

 メールやストレージなどGoogle系のウェブアプリを使う場合は、やはり同じベンダーが開発するChromeブラウザを使ったほうが親和性が高い。さらにChromeブラウザや、モバイルデバイスのiOSやAndroid OSは、随時、アップデートがかかるため、その都度、手作業で動作テストをしていては時間や手間ばかりかかってしまう。そこで、「TestCompleteを使いって自動化するとともに、品質向上に役立てようというニーズが高まっている」(神田マネージャー)ことが背景にある。
 
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「TestComplete」の画面イメージ

 TestCompleteは、これまで国内200社余りに販売しており、その内訳を見ると製造業が自前で開発した組み込みソフトや生産管理に使うアプリケーションの動作テストで使うケースや、SIerやソフト開発ベンダーがテスト工程の自動化で使うケースなどが多いという。マルチデバイス対応に伴うテスト自動化ニーズは、今後も継続する見込みであるため、TestCompleteの一層の販売増が期待されている。