NTTデータは1月27日、人工知能(AI)を活用し、集中治療室(ICU)で治療を受ける患者の合併症の発症リスクを予測する「スマートアラートソリューション」の実証実験をスペインの病院で始めたと発表した。

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「スマートアラートソリューション」のイメージ

 スマートアラートソリューションは、血圧や心拍などのデータをAIがリアルタイムで解析し、合併症を発症するおそれがある場合、医師や看護師が使用する端末に通知を出す。
 
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AIの予測モデル

 NTTデータによると、合併症の発症リスクの早期発見と適切なタイミングでの治療が可能となるため、ICUで課題となっている重症化の予防が期待できる。入院期間の長期化と医療費の高騰も避けられるという。
 
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端末への通知のデモ画面

 実証実験は、スペイン最大の病院「ヴィルヘン・デル・ロシオ大学病院」で実施し、NTTデータの現地子会社エヴェリスグループも参加した。予測結果の精度が医師の期待値を達成できたため、今月末から同病院のICUで利用を開始する。
 
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NTTデータ の渡辺真太郎部長

 都内で開催した説明会で、NTTデータ 技術開発本部 エボリューショナルITセンタ デバイス協調技術担当の渡辺真太郎部長は、今後、北米や南米に範囲を拡大し、日本での導入も目指す考えを示し、「治療から予防のための医療を実現したい」と述べた。