キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、神森晶久社長)と富士通(田中達也社長)は、キヤノンITSのウェブアプリケーション自動生成ソフト「Web Performer(ウェブパフォーマ)」事業での協業を本格化させる。富士通はSoE(価値創造型システム)領域を拡大させるためには、Web Performerとの連携が有効だと判断。富士通が取り扱うOSS方式のデータベース(DB)「FUJITSU Software Enterprise Postgres(フジツウソフトウェアエンタープライズポストグレス)」などと組み合わせて、キヤノンITSと富士通の両社の販売チャネルで販売するものだ。

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キヤノンITS
山田真穂氏

 SoE領域は、概念実証(PoC)を行いながら実用化にこぎ着けたり、完成度を高めていく手法が多く用いられる。アジャイル的な開発手法が馴染みやすく、ノンプログラミングでプロトタイプを自動生成するWeb Performerのような超高速開発ツールへのニーズが高まっている。実際、Web Performerへの引き合いは急増しており、直近半年でユーザー数が50社増えて累計570社に達した。Web Performerの開発初期から10年余りにわたって同事業を担当してきたソリューション企画第一課の山田真穂氏は「SoE領域の進展によって大きな成長期に差しかかっている」と、今年は年間100社ベースの納入の手応えを感じている。

 富士通の「Enterprise Postgres」やビジネスアプリケーション基盤の「FUJITSU Software Interstage Application Server」などをSoE領域に展開するにあたり、Web Performerと連携させることで相乗効果が得られるとし、2月9日には両社が初めて「アジャイル開発でイノベーション」と題した共同セミナーを開催。双方の顧客を招いてSoE領域における開発手法の変革を訴えている。

 今回の富士通との協業とは別に、キヤノンITSではコベルコシステムと連携してWeb Performerで生成したERPのSAP対応のJavaアプリを「SAP HANA Cloud Platform」上にデプロイする取り組みも始めている。SoE領域を強く意識したHANA Cloud Platform対応ビジネスの領域に関しては、コベルコシステムのSAP向け業種テンプレートと、Web Performerと連携させることによる相乗効果を見込んでいる。

 キヤノンITSでは、今年も昨年同様、全国でパートナーと連携したWeb Performer活用セミナーの開催を15回ほど予定しており、タイやベトナムなどASEAN市場への展開も視野に入れることでビジネスの拡大を目指す。(安藤章司)