PCなどのIT機器を使ううえで、システムトラブルは避けられない。サポートスタッフが現地に出向いて対応すれば、交通費や人件費がかかる。コスト削減や効率アップに一役買うのが遠隔操作ソリューションだ。理経(猪坂哲社長)が販売する「Bomgar Remote Support」は、使いやすさとセキュリティの高さが特徴で、最新バージョンでは新たにPOS機向けOS「Windows Embedded POSReady 7」にも対応した。

 Bomgar Remote Supportは、米国ミシシッピー州に本社を置くBomgar Corporationが開発した。同社は、遠隔操作など安全な接続が必要とされるソリューションを世界中の1万を超える企業や組織に提供している。理経は2010年、Bomgar社と代理店業務契約を結び、同社製品の取り扱いを始めた。

 Bomgar Remote Supportが類似のソリューションと異なるのは、共有サーバーを必要としないことだ。各企業の専用ソリューションとして導入でき、外部との通信ができないイントラネットの環境でも使える。幅広いOSのPCやモバイル端末に対応し、アプリケーションソフトを常駐させることで、無人のサーバーを管理することもできる。

 離れた場所にいるエンドユーザーのPCをサポートスタッフが操作する際は、専用のURLを使い、セキュリティが保護されたウェブサイト上でやりとりする。チャットをしながら作業したり、サポートスタッフのPCから相手のPCにファイルを転送したりすることもできる。

 遠隔操作の場合、さらなるトラブルの発生は心配の種。サポート時の操作が原因かを示す証拠がなければ、「やった」「やっていない」の水掛け論になりかねない。こうしたトラブルを防ぐのが、Bomgar Remote Supportの自動録画機能だ。
 
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Bomgar Remote Supportの製品「Bomgar B300」

 理経IT技術部サービス第2グループの伊藤誠一情報セキュリティスペシャリストは、「作業中のすべてのセッションは、内蔵HDDに自動的に録画される。ログデータを動画という“証拠”で保存するので、サポート後の無用なトラブルを防ぐことができる」と説明した。
 
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左からIT技術部の鴫田祥範部長と
同部サービス第2グループの
伊藤誠一情報セキュリティスペシャリスト

 さらに「会社にいるだけで、今までの倍以上の件数に対応できる。難しい問題を解決したら、成功事例として動画を共有するといった使い方もできる」と話す。また、同部の鴫田祥範部長は「現場に行かなくても、遠隔操作でより多くの件数に対応できる。人件費の削減などコスト面で目に見える効果が見込める」と説明する。

 海外では、大手外食チェーンが、POSシステムのメンテナンス用にBomgar Remote Supportを導入している。日本では、まだ導入が進んでいないが、鴫田氏は「日本には海外から入ってきている企業も多く、今後市場が大きくなる可能性はある」と期待を寄せる。(廣瀬秀平)