NTTコミュニケーションズ(庄司哲也社長)は、今年度(2018年3月期)の新サービス投入計画を発表した。新サービスは、一部仮称で「マルチDDoS対策サービス」「マルチCDNサービス」「APIゲートウェイ・アズ・ア・サービス」「IoT×AI未来予測」の主に四つ。今年度内に順次商用サービスとしてスタートさせる予定だ。

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庄司哲也
社長

 一つめのマルチDDoS対策サービスは、自社を含めた複数のDDoS対策サービスを組み合わせて提供するもので、「より確実にユーザーのサーバーをDDoS攻撃から守る」(庄司社長)ように努める。同社では、通信容量が毎秒200ギガビット以上の大規模なDDoS攻撃が16年は前年比2.7倍の645件に達したとみており、攻撃の規模は今後も大きくなると予測する。ここ10年来蓄積してきた攻撃パターン情報をデータベース(DB)化してDDoS対策に生かしているが、他社の対策も組み合わせることで、より有効な対策サービスに仕上げていく。

 二つめは、動画配信などに使うコンテンツ・デリバリ・ネットワーク(CDN)を複数組み合わせて、常に最適なネットワークを選択し、遅延なく動画を視聴者に配信するマルチCDNサービス。従来は配信会社が手動でCDNを切り替えたりしていたが、これを自動化(オーケストレーション)することで、運用負荷を大幅に軽減する。マルチDDoS対策とマルチCDNの各サービスは、オーケストレーションするサービス先の選定を進めている段階で、今年度中には商用サービスを始める目標を掲げている。

 三つめのAPIゲートウェイ・アズ・ア・サービスは、今夏をめどに開発中で、すでに商用化しているAPIゲートウェイをSaaS型で提供する。従来のAPIゲートウェイは、Enterprise CloudなどNTTコミュニケーションズのユーザーしか使えなかったが、SaaS版はAPIゲートウェイ単体のサービスとして利用できるようになる。

 四つめは、IoTとAIを組み合わせて業務の未来予測を行うIoT×AI未来予測サービス。直近では三井化学と実証実験を行っており、今年度中の商用化を目指している。こうした新サービスを矢継ぎ早に投入することでビジネス拡大を急ぐ。(安藤章司)