日本ではSIerとの関係を深める

 データレプリケーション関連製品メーカーのZertoは、パートナープログラム「ZAP(Zertoアライアンスパートナー)」を軸に事業拡大を図ろうとしている。現在、日本ではこのプログラムに10社弱のSIerが参加。参加企業を増やすよりも既存の参加企業との関係を深め、技術的なトレーニングやサポート、マーケティングなどで支援を強化する。

 Zertoの主力製品である「Zerto Virtual Replication」は、事業継続/災害対策(BCP/DR)、環境移行やワークロード分散、データ保護が可能で、仮想化やクラウド環境に適していることが売りだ。「VMware vSphere」「Hyper-V」のレプリケーションを実現するほか、オンプレミス環境からAWS(Amazon Web Services)へのスムーズなDRを提供。昨年は、Microsoft Azureへのレプリケーションにも対応した。
 
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ジブ・ケデム
CEO

 本社のジブ・ケデムCEOは、「ユーザー企業ではクラウドの利用が一般化し、ニーズに応じてサービスを使い分けている。そのため、さまざまな製品・サービスとの連携が非常に重要となる」と語る。仮想化とクラウドに強い製品とすることで、他社との優位性を保つことをアピールしていく考えだ。

 間接販売が100%であることから、ZertoではZAPを提供して多くのベンダーとアライアンスを組んでいる。具体的には、ワールドワイドで、テクノロジー関連で約30社、クラウド関連で約350社、チャネル関連で1350社。そのうち、日本は10社弱のSIerとパートナーシップを組んでいる。ケデムCEOは、「事業を拡大するためには、無理にZAPの参加企業を増やすのではなく、既存企業との関係を深めていくことが最適だと考えている」としており、なかでもアジアでは「確固たるパートナーシップを築くための投資は惜しまない」としている。パートナーへの後方支援として、Zertoは中国・上海にサポートセンターを設置。Zertoにとって3番目のサポートセンターで、本社を構える米国・ボストンとイスラエル・ヘルズリヤと同程度の体制を敷いている。アジア・日本地域で一気にビジネスを成長させることが狙いのほか、三拠点で地球をカバーし、英語、中国語、韓国語、日本語の4言語に対応することで、世界中のユーザー企業がいつでもどこからでも、Zertoのエンジニアにアクセスできる体制の構築を目的としている。

 また、ケデムCEOは、「日本でもスタッフを増員するなどにより、サポート体制を強化していく」との方針を示している。(佐相彰彦)