【上海発】才望子信息技術(上海)(サイボウズ中国、黄淵総経理)は7月21日、「Cybozu Days Shanghai 2017」と題したプライベートイベントを開催した。同社は毎年7月に自社イベントを開催しているが、設立10周年を迎えた今年は、日本の大型イベント「Cybozu Days」の上海版として規模を拡張。予定していた500人を大幅に超え、ユーザーやパートナー企業などから過去最大となる約700人が参加した。日系ソフトウェアベンダーが中国で主催するイベントとしては最大規模だ。(上海支局 真鍋 武)

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過去最大となる約700人が参加

 中国市場での存在感の高まりを印象づけた。2007年設立のサイボウズ中国は、グループウェア「Garoon on Cybozu.cn」と業務アプリ構築の「kintone」をクラウド型のサービスとして提供。パートナー経由の間接販売を主軸とする日本と異なり、中国では直販メインで顧客を開拓しており、導入ユーザー数は780社を超えた。販売事業の売上高は、17年度(17年12月期)も2ケタ成長を維持している。

 今回のイベントでは、「壁を超える」をメインテーマに、中国で事業を展開する複数企業の成功事例を紹介した。冒頭の基調講演では、本社の青野慶久社長が、ユーザー企業をゲストに招いてディスカッション。ベネッセ(中国)の松平隆董事長兼総経理、セイコーウオッチ(中国)の吉村等董事長総経理、極楽湯(上海)沐浴の松本俊二董事長が、自社の成長の軌跡について、苦労話を交えて語った。
 
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特別講演したサッカーの元日本代表監督の岡田武史・杭州緑城 サッカークラブアドバイザー/
FC今治オーナー(左)と青野慶久社長

 過去最大となった今回のイベントでは、メインフロアでの基調講演に加え、ユーザー企業の導入事例を紹介する「kintone hive」などのセッションも開催。とくに興味深かったのは、中国語によるセッションが初めて行われたことだ。これは、サイボウズ中国のなかで、ローカル企業の顧客が増加してきたことを受けての措置。同社の顧客は日系企業が大部分を占めるが、14年に「kintone」を販売し始めて以降は、地場企業の開拓にも注力している。中国語のみの会場では、数十人の来場者が熱心に聴講する姿がみられた。

 サイボウズ中国では、導入ユーザー数1000社を当面の目標として掲げている。このままのペースで成長していけば、18年度には目標達成が射程に入る。ローカル企業の開拓を本格化させるため、来年度には営業体制の強化を検討していく。