【上海発】米デルテクノロジーズ(マイケル・デル会長兼CEO)は8月30日、上海市でプライベートイベント「DELL Technology Forum 2017」を開催した。米ネバダ州ラスベガスで5月に開催した「Dell EMC World 2017」の中国版で、「Realize」をテーマにユーザーのデジタル変革の実現に向けたグループ各社の取り組みを紹介した。(上海支局 真鍋 武)

 デルは昨年9月にEMCの買収を完了。両社グループのポートフォリオを融合し、デルテクノロジーズを親会社として、傘下にデル、Dell EMC、Pivotal、RSA、SecureWorks、バーチャストリーム、ヴイエムウェアを抱える巨大IT企業へと変貌を遂げた。同社は中国市場での関心も高く、会場の上海世博中心には、パートナーやユーザーなど約6000人が結集。イベントの様子はオンラインでもリアルタイム配信され、主催者情報によれば視聴数は70万を超えた。
 
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黄陳宏
大中華区総裁

 基調講演した黄陳宏・大中華区総裁は、「統合によって、デルグループは“航空母艦”のような規模と能力をもった」と強調。サーバー、ストレージ、仮想化、セキュリティなどの8分野でトップベンダーになったことを挙げ、17年第1四半期(1~3月)の売上高が前年同期比で46%拡大するなど、その後の業績も順調に推移していることを示した。

 中国国内での取り組みについては、「AI、スマート製造、VR、ハイブリッドクラウドの各分野でエコシステムを構築しており、ユーザーのデジタル転換を牽引していく」と説明。同社は15年、中国に5年間で1250億米ドル以上を投資する「中国4.0」戦略を発表している。ハイブリッドクラウドの分野では、デル、ヴイエムウェア、Pivotalが、東軟集団(Neusoft)、有雲(UnitedStack)、星辰天合(XSKY)、英方(information2)、雲宏(WINHONG)、優特雲(yottacloud)、FIT2CLOUDといった中国ベンダーと共同で「未来就緒企業雲聯盟」を設立。AI分野では、中国科学院自動化研究所と共同で「人工知能与先進計算聯合実験室」を開設し、16年には企業向けディープラーニング応用サービスプラットフォーム「諸葛・深知」を打ち出している。

 また、イベントでは、中国市場に投入するプレミアムビジネス向けノートPC「Latitude 7380」、27型液晶タブレット端末「Canvas 27」、第14世代PowerEdgeサーバー、オールフラッシュストレージ「VMAX 950F」などの新製品を披露。展示会場では、製品紹介を熱心に聞き入る参加者の姿がみられた。