【北京発】中国工業和信息化部(工信部)の苗圩部長は、党代表として出席している中国共産党第19回全国代表大会で記者会見を開き、「製造強国とインターネット強国を加速的に建設する」と今後の方針を示した。

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工業和信息化部 苗圩 部長

 中国では、製造業の高度化を目指す「中国製造2025」、インターネットと各種産業を融合する「互聯網+(インターネット+)」政策が推進されている。苗部長は、過去5年間の取り組みについて「中国は世界第一の製造大国とインターネット大国として安定した地位を手にしている」と述べ、スマート製造のレベル向上、インターネットをベースとした「双創(大衆創業・万衆創新)」プラットフォームの急速な発展、大規模なブロードバンドネットワークの建設、提速降費(回線速度の向上、回線費用の低減)の推進、第5世代(5G)通信移動システムの研究開発加速といった成果を紹介した。

 今後については、「製造強国とインターネット強国を加速的に建設し、“二つの百年”の目標と中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現に大きく貢献する」と意欲を示した。“二つの百年”の目標とは、習近平総書記(国家主席)が今大会の党中央委員会報告で打ち出したもの。中国共産党が創立100周年を迎える21年までに「小康社会(ややゆとりのある社会)」を全面的に完成させ、中国が建国100周年を迎える今世紀半ばまでに、「富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代強国に築き上げる」ことを目指している。

 また、苗部長は「中国製造2025」について深く言及し、今後の方向性について「引き続き、4つの方面で業務を進めていく」と説明した。具体的には、5大重点プロジェクト(製造業イノベーションセンター建設建設、インテリジェント製造計画、産業の基礎強化計画、グリーン製造計画、ハイエンド設備イノベーション実施計画)の推進、国家級モデルエリアの建設、大規模な技術改造プロジェクトの展開、製造業の発展環境の改善に力を注いでいく。

 「中国製造2025」を実施する過程では、「関連政策の措置を中国国内のすべての企業に適応し、外資企業も平等にみる」という。苗部長は、「各国の製造業に積極的に『中国製造2025』に参加してもらいたい」と呼びかけた。(上海支局 真鍋武)