【ラスベガス発】米オラクルのネットスイート事業年次イベント「SuiteWorld 2018」が4月23日、米ラスベガスで開幕した。24日の基調講演には、ジム・マッギーバー ネットスイート担当エグゼクティブ・バイスプレジデント(EVP)が登場し、オラクルによる買収後の事業の現状をあらためて解説した。

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ジム・マッギーバーEVP

 クラウドERPのパイオニア的存在であるネットスイートは、2016年11月のオラクルによる買収後、同社の従来のERPポートフォリオに組み入れられることなく、独立した事業部門としてビジネスを継続している。ネットスイートで20年近いキャリアをもつマッギーバーEVPは、「ネットスイートの買収は、オラクルにとって市場最大規模のM&Aだった。オラクルによる買収が公になってから、多くの人にネットスイートはどうなってしまうのかと聞かれるが、組織も独立しており、哲学やビジョンは何も変わっていない。顧客中心主義をこれまで以上に追求していく」と宣言。買収後の18か月のビジネスの状況については「顧客維持率や従業員定着率、顧客満足度、新規顧客獲得数といった指標でネットスイート史上過去最高を記録し、従来以上の速度で売上高を成長させている」として、オラクルによる買収がネットスイートの伸びを加速させていると強調した。
 
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マーク・ハードCEOも中継で参加

 また、ネットスイートが支持を集める大きな要因について、マッギーバーEVPは「ネットスイートユーザーは市場の標準よりも売上高の成長率が高いという具体的なデータがある」と説明。ERPだけでなく、Eコマースなども含めネットスイート製品を包括的に導入するほど成長率が高くなることをアピールした。

 基調講演の終盤には、サンフランシスコのオラクル本社からの中継でマーク・ハードCEOも登場し、「オラクルはネットスイートの成長に投資するために買収した。R&D投資やビジネスのグローバル展開の加速、マイクロバーティカル戦略の深掘りなど、オラクルが買収したことで大きく前進したことがたくさんある。オラクルの経営者としての立場からは、そうした投資が実り、ネットスイートが期待通り着実に成長していることを大いに喜んでいる」とコメントした。

 SuiteWorld 2018については週刊BCNで詳報する。(本多和幸)