オービックビジネスコンサルタント(和田成史社長)のパートナー向けイベント「OBCパートナーカンファレンス2018」が4月20日、仙台市で開幕した。7月上旬まで約2か月半をかけて全国14会場を縦断する。同社は今年2月、中堅・中小企業向け財務会計ソフトである「勘定奉行」と給与計算ソフト「給与奉行」のSaaS版をリリース。これを契機に奉行シリーズのSaaS製品の統一ブランドとして「奉行クラウド」を打ち出し、同社業務ソフト製品の全面的なSaaS化を進めていく方針であることを明らかにした。OBCパートナーカンファレンス2018は、この新戦略のアウトラインと奉行クラウドの最新製品ラインアップを全国のパートナーにお披露目する場となる。

和田成史 社長
 5月10日の東京会場では、日本マイクロソフトの平野拓也社長が登場し、和田社長とステージ上で対談した。OBCは、クラウド戦略を進めるにあたって日本マイクロソフトを最重要パートナーとして位置づけており、奉行クラウドもクラウドプラットフォームに「Microsoft Azure」を採用している。

 平野社長は、「奉行クラウドのテレビCMをみるたびにAzureのPRもしていただいていて、非常に感激している(笑)。マイクロソフトのテクノロジーをパートナーの皆さんに広く使っていただくことが重要で、パートナーのソリューションを通して日本の企業の働き方が変わったり、デジタル変革を実現したり、ビジネスの競争力が高まったりということが現実のものになる。奉行クラウドはそうした取り組みの最たるもので、ここに参加されている皆さんと一緒に日本の社会全体をよくしていくために頑張っていきたい」と呼びかけた。対して和田社長は、「奉行クラウドはマイクロソフト・テクノロジーをフル活用した結果、非常に高度な信頼性やお客様にとってのシステムの価値を将来にわたって担保できるような仕組みを備えることができた。パートナーの皆さんにとっても自社の強みを付加して提案しやすい製品に仕上がっている。OBCはこれからも直販組織はもたず、パートナーとともに成長していく」と宣言した。

 奉行クラウドについては、APIを活用して他のシステムと連携させることができる「奉行クラウドAPI version」を7月にリリースすると発表すると同時に、パートナー向けにAPI開発環境と開発者ポータルを提供することも明らかにした。和田社長は、「APIでつながる世界になると、奉行クラウドを核にした価値のあるソリューションを短期間で提供できるようになる。従来よりずっと多くの案件を捌けるようになるので、クラウドシフトによるフロー型からストック型へのビジネスモデルの移行もスムーズに実現できるだろう。パートナーのビジネスチャンスは大きく広がるはず」とコメントしている。(本多和幸)
 
日本マイクロソフトの平野拓也社長(左)とステージ上で対談する和田社長